<速報>マー君、今季最長回、100球超えで5勝目をマーク!
ヤンキースの田中将大(26)が10日(現地時間9日)、本拠地ヤンキースタジアムで行われたアスレチックス戦に先発、今季最長の7回3分の2を投げて2安打2失点にまとめ、打線の援護もあり6-2のスコアで6月9日のナショナルズ戦以来となる今季5勝目をマークした。球数も11試合目にして初めて100球を越えて114球。2回に打撃妨害の不運から2本の二塁打を浴び2失点はしたが、リードをもらってからは丁寧に変化球をコーナーに集めた。三振は6つだったが、安定感のあるピッチングを披露、後半戦へ向けての完全復活をアピールした。
前半戦ラストマウンドは不運な打撃妨害から始まった。 立ち上がりは、わずか7球で終わらせた田中だったが、二回、先頭のレディックに2ボールから投じた149キロのストレートはファウルにされたが、そのとき、マッキャナンのミットがバットに触れたのだ。 無死一塁。続くバトラーには、ツーシームが高めに甘く入った。レフト線に運ばれ、スタートを切っていたレディックが一気にホームへ。ガードナーの10号ソロで、もらった先取点をあっさりと吐き出した。さらに二塁に走者を残し、デービスを四球、ローリーは、スプリットでショート併殺打に打ち取ったが、カナに対して、また148キロのツーシームが真ん中に入った。右中間をライナーで破られて勝ち越し点を許す。いずれもセットポジションからのコントロールミス。スプリットをストンと縦に落としたり、シンカー気味に落としたり、左打者を5人も並べてきた打線に配球に工夫を加え、幻惑をさせていたが、肝心の軸になるストレート系のボールがコースに決まらなかった。 6月9日のナショナルズ戦以来、4試合、勝ち星から見放されていた。 地元のメディアは「エースではない」などと厳しい論調。だが、3日のレイズ戦では、6回をクオリティスタートにまとめ「結果だけ見るとまだまだと思われるからもしれないが、手ごたえを感じている。その前の2試合と内容は大きく違っている。次が楽しみ」と、自信を胸に上がった前半戦最後のマウンドだった。 3回にヤンキース打線が、すぐさま援護。無死一二塁からテシェイラのタイムリーで同点にしてもらったが、4回からも、マー君がマウンド上で顔を曇らせるシーンが目立つ。一死からバトラーをフォークでスイングアウトに仕留めたかに思われたが、落ちたボールがホームベース上で弾んで、マッキャナンが後逸(記録は暴投)。珍しい振り逃げの走者を出してしまう。