<速報>マー君、今季最長回、100球超えで5勝目をマーク!
4回一死二、三塁からエルズベリーが勝ち越しの2点タイムリー。2点のリードと待望の勝ち投手の権利をもらうと、田中のピッチングが様変わりした。 5回は、スライダーを軸にした変化球主体の打たせて取るピッチングに切り替え、三者凡退で終えると、6回も、ボート、ゾブリストをカットとスプリットで、連続三振。ストレートは最速151キロをマーク。一人の走者も出さない。7回も、変化球を主体に3人で抑え、球数はちょうど100球をカウントした。 田中は、今季最長となる8回のマウンドに上がった。カナ、シミエンをスプリットとカットで連続三振にとって、左打者のバーンズを迎えたところで2点のリードを保ったまま交代。球数は、今季11試合目にして100球を越えて114球だった。 靭帯を部分断裂している右肘への不安から、首脳陣は、ここまで球数に気をつかってきたが、地元メディアからは、「いつになれば100球を超えるのか」という声が挙がっていた。「100球を超えないとエースと呼べない」との論調まであったが、そういう雑音も封じ込めることになった。 メジャーの野球に詳しい評論家の与田剛氏も「肘の本当の状況は本人しかわからないことだが、100球を超えることが、ひとつの復調のバロメーターになるだろう。リリーバーに負担のかからないところまで持ちこたえるのがエースの役目。その意味で100球超えでチームの信頼感も増すと思う。腕も振れているし、カーブの使い方も効果的だった。ここから夏場になると、彼自身も故障に対する不安も小さくなっていくのではないか」と、マー君の復調を認めていた。西地区最下位に沈んでいるアスレチック打線の打ち損じに助けられた側面があったことも確かだが、後半戦にむけて、意義のある5勝目となった。