ビットコインが10万ドル台を回復──2025年初頭の暗号資産の反発が続く
ビットコインは1月6日、2025年初頭からの回復を続け、価格は10万ドル台を回復した。 ビットコインは取引セッション中に10万ドルに向けて上昇。その後、その大台を大きく上回り、米国の伝統的市場が開く中、1時間で2.5%値上がりした。一時は12月19日以来の高値となる10万2000ドル付近で取引され、過去24時間では4.3%上昇した。 広範な市場のベンチマークであるCoinDesk 20は同期間に3.5%上昇し、インデックスに含まれる20の主要暗号資産(仮想通貨)すべてがプラスのリターンを記録した。イーサリアム(ETH)は2.8%上昇し3700ドル、ソラナ(SOL)は4.5%上昇し220ドルを超えた。 ビットコインと広範な暗号資産市場は調整で2024年を終え、投資家が利益を確定したため、ドナルド・トランプ氏の米大統領選挙勝利以来の大幅な値上がりの一部を失った。 ビットコインとイーサリアムのETF(上場投資信託)からの資金流出と相まって、価格と取引高も年末年始の踊り場状態の間に減少した。ビットコインは12月30日に9万1000ドル付近で底を打ち、過去最高値から15%近く後退していた。
レバレッジは弱いままだが、需要は回復
今年の仕事始めを迎え、トレーダーがホリデーシーズンを終えてデスクに戻る中、企業のビットコイン購入のニュースが続いた。 マイクロストラテジー(MicroStrategy)は6日、さらに1020BTCの購入を発表し、テキサスを拠点とするエネルギー管理会社KULRテクノロジー·グループ(KULR Technology Group)は2100万ドル(約33億円、1ドル=158円換算)相当のビットコインを追加購入し、保有数を倍増させた。 ビットコイン現物ETFには3日に9億800万ドルの資金流入があり、需要が戻っていることを示している。 一方、ビットコイン先物の建玉は、機関投資家向け市場のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)と集計ベースで12月中旬よりも大幅に減少しており、最近の価格の上昇はレバレッジよりもスポット買いが主因であったことを示していると、CoinDeskのシニアアナリスト、ジェームズ・ヴァン・ストラテン(James Van Straten)は指摘する。 CoinGlassのデータによると、資金調達率も全体的に中立的な水準にあり、上昇局面でのフロス(小さな泡)がなかったことを示している。