ビットコインが10万ドル台を回復──2025年初頭の暗号資産の反発が続く
FRBリスク
「年末にリスク資産を意識してお化粧買いし、休暇を前にリスクを回避する機関投資家が見られたように、暗号資産クラスと今後の米政権にとってポジティブな年になると予想される年を迎え、特に値動きと需要が回復することが予想される」と、暗号資産取引会社ウィンセント(Wincent)のシニア・ディレクターであるポール・ハワード(Paul Howard)氏は語った。 「私の個人的な見解では、今後2週間でボラティリティが高まることが予想されるため、これらの水準(ビットコインが10万ドルを超える)を深読みしないことだ」とハワード氏は付け加えた。 暗号資産分析会社の10x Researchも6日発表のレポートで、トランプ次期大統領の就任式に向けた1月初旬の暗号資産価格の反発を予想したが、FRBの1月会合を前に月末の売りを警告した。 12月の会合でパウエルFRB議長がタカ派的な発言をしたことがリスク資産の反落のきっかけとなったが、10x Researchは、今後数カ月でインフレがさらに冷え込んだとしても、FRBが姿勢を転換するには時間がかかると指摘した。 「主なリスクは、FRBからのコメント、特にインフレに対する懸念が再燃した場合のものだ。我々は今年のインフレ率は低下すると予想しているが、FRBがこの変化を認識し、正式に対応するまでには時間がかかるかもしれない」と、10x Research創業者のマーカス・ティーレン(Markus Thielen)氏は語り、次のように続けた。 「新年早々、ある程度の熱狂が予想されるものの、2024年の1月下旬から3月、あるいは9月下旬から12月中旬に経験したようなレベルの強気が見込まれる時期ではない」。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:1月6日のビットコイン価格(CoinDesk)|原文:Bitcoin Returns Above $100K as Early 2025 Crypto Rebound Continues
CoinDesk Japan 編集部