「ダメ会社員」救ったネット〝普通の人〟に情報発信を勧める理由 過激化するSNS、優しい投稿のメリット
会えない人にも会えてしまう
――最近、更新された記事のテーマを見ると、Netflixの『極悪女王』『SHOGUN 将軍』『地面師たち』、Number_iやSnow Manといった男性アイドルグループ、K-POPのNewJeansやATEEZ、ディズニー、ゲームなど、エンタメを中心に多岐にわたっています。エンタメ全般が好きなのですか? もともとゲーマーなので、エンタメは好きです。ただ、私が紹介しているのはエンタメ自体というよりも、「エンタメ業界のデジタル活用」というつもりでいます。 日本は、旧ジャニーズ事務所所属のタレントさんの例がわかりやすいですが、長らくエンタメ業界がネットから距離を置いていました。それが今、どんどんネットに進出して、ファンもその使い方が上手になっている。配信のヒットチャートやYouTubeの再生数をSNSで伸ばしていく、みたいに。 海外では一般的な「撮影OK」の国内のアーティストライブも増えていますよね。こういう変化が面白いなと感じて、取り上げています。 ――XGやNew Jeansのライブや、SKY-HIさんが代表のBMSG主催のフェスにも参加されていますよね。 そうやって面白がっているうちに、深く知ることで、好きになっちゃったんですよね。以前は「当たるかわからないのに抽選に申し込むなんて面倒くさい」と思っていて、自分でライブのチケットを買ったことは全くなかったんですが。やっぱり、何事にも好奇心を持って触れてみると、意外と自分の違う面も見つかります。 エンタメの記事も、数年前まで書いていなかったんです。そんな自分が、最近では『SHOGUN 将軍』のエミー賞受賞にあわせてNHKのニュースからコメント依頼を頂いたり、経済産業省の研究会の委員になったり、SKY-HIさんとセガ社長の杉野行雄さんのトークセッションのファシリテーターをしたりしている。 こんなふうに、会えないはずの人にも会えてしまうので、「好き」を発信するって大事だな、ブログとかnoteみたいな情報発信ってすごいなと、やっぱり思います。