“薄毛”に対する美容師の本音は?「透けていて恥ずかしい」「お金かけても…」悩める男性に提言、タイプ別おすすめ髪型も
■美容師も重視する早期のAGA治療、「以前より気軽に治療を勧めやすくなりました」
――ちなみに、美容師さんが勧める、普段のケア方法とは? 「毎日できることで言えば、まずはヘッドマッサージですね。根詰まりが良くなく、頭皮が張っているような方もいらっしゃいます。お風呂に入る時、30秒でいいのでマッサージをして、血行を良くするのが良いと思います。ただ、熱すぎるお湯は髪の毛や頭皮にはよくなく、適温は38度と言われています」 ――最後に、薄毛に悩む方、美容院に行くのをためらう方にアドバイスをお願いします。 「これまで様々なお客様を見てきましたが、薄毛が進行すればするほど、自分の好みの髪型にするのは難しくなります。カッコ良く決まる髪型が限られてくるので、経験豊富な美容師さんに相談することをお勧めします。ただ、美容師としてもお客様にとって一番いいと思うのは、早い段階でAGA治療をすること。最近は、治療すれば改善するということも認知されました。僕たちも、以前より気軽に治療を勧めやすくなりましたし、お客様も受け入れやすくなっているように思います」 実際、AGA患者を多く診ている医師も、「とくに若年性の場合は、早期に治療を開始することで薄毛を食い止めることができる」と明かす。 「でも、そのためには”毛根”が残っていることが大前提です。AGAは早めの治療により改善は期待できますが、一度始まると自然に治ることはありません。気にしているようであれば、早めに医師に相談し、もしAGAであれば薬を服用することをお勧めします。最近では、高校生ぐらいの男性が親御さんと一緒に、AGAのお悩みで相談に来ることも珍しくなくなりました。以前より治療のハードルは下がっていると思いますし、早めに対応するのが良いと思います」(『クリニックフォア』新橋院・宋 有奈先生) ビジュアルがすべてではないにせよ、好きなヘアスタイルを自由に選ぶにも、髪がないことには始まらない。若いうちに不安があるのであれば、これからの長い人生ずっと髪型に悩み続けることになる懸念もある。おしゃれを楽しみ、自分に自信を持ち続けるためにも、まずはカンタさんの言うように美容師に正直に相談するのが得策だろう。そして、必要とあらば治療に踏み出す。その勇気が、未来を変えるかもしれない。 【監修】宋 有奈(そんゆな) 獨協医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院に勤務し、形成外科・レーザーを中心とした診療を行う。現在はクリニックフォアで皮膚科、形成外科の質の高いプライマリーケアの実践を行っている。 (文:衣輪晋一)