“不漁”に負けない…サンマ漁が解禁 現状打開すべく“ある取り組み”も
日テレNEWS NNN
秋の味覚のひとつといえばサンマ。今年もその漁が解禁になりました。ただ不漁の予測も出ていて、現状を打開しようと、ある取り組みが行われています。 ◇ ジューシーな焼き目と香ばしい香りが食欲をそそるサンマ。都内にある焼き魚がウリの食堂「焼魚食堂 魚角 東十条店」では、現在、去年の冷凍サンマを使用し、年間を通して提供しています。 サンマの定食を食べに来たお客さんは… 客 「きょうは(サンマが)おいしかった。大きくなったサンマ食べたいけど、なかなか食べられない」 これからの秋に需要が高まるシーズンを迎えますが…
店長 「仕入れ値がかなり高くなっていて、10年前と比べると倍以上になってきています」 頭を悩ます仕入れの値段。この店では10年ほど前、690円だった「さんまの塩焼き定食」が仕入れ値が上がり、今では990円に。 ◇ かつては… 記者(2007年) 「値段は1匹95円。安いです」
1匹100円前後で売られていたほど、身近な魚だったサンマ。 最近はサイズが小さいものが増え、仕入れ値は上がるいっぽう。その要因となっているのが、サンマの不漁です。 去年の全国の水揚げ量は15年以上前の10分の1以下に留まっていて、300円台だった卸売価格も約4倍の1200円台に。
店長 「高級魚に近い形にサンマがなっています。なるべく1000円以内で提供できるようにしたい。今年入ってくる値段がどうかによって申し訳ないけど、(値段を)上げざるを得ない状況になるかもしれない」 ◇ 深刻な不漁が続く中、7月末、今年も日本の漁場にやってくるサンマの量は去年と同じ低い水準になる見通しだと水産庁が発表。サイズは標準的なものよりも3割から4割ほど小さい“今までにないほど”小ぶりなものが中心になるとみられています。
こうした中、サンマ漁の組合がある試みを始めました。 先週土曜日(10日)、水揚げ日本一を誇る北海道根室市の花咲港では、大型船15隻が出港の準備に追われていました。 漁師 「最初から(サンマが)とれてもらえればいいかな。いっぱいとれたら皆さんの食卓にもいくと思うので頑張ってとってきたい」