コパ・アメリカ乱闘騒ぎでCONMEBOLがウルグアイに制裁準備…ウルグアイは弁護人を選出し対抗へ
ウルグアイサッカー協会(AUF)が、南米サッカー連盟(CONMEBOL)から同国選手に対して科される制裁を緩和すべく動いているようだ。8日、ウルグアイメディアの『エル・パイース』が報じた。 7月10日に行われたコパ・アメリカ2024準決勝ではウルグアイ代表とコロンビア代表が対戦(0-1でウルグアイが敗戦)。その試合後、FWダルウィン・ヌニェス(リヴァプール/イングランド)やDFロナルド・アラウホ(バルセロナ/スペイン)らウルグアイ代表の選手や関係者が観客席に侵入し、コロンビアのサポーターと殴り合っている様子がSNSなどで拡散された。 この騒動後、ウルグアイ代表DFホセ・マリア・ヒメネス(アトレティコ・マドリード/スペイン)は、酒に酔った相手サポーターにウルグアイ代表選手の家族たちが嫌な思いをさせられたとし、テレビカメラに向かって「自分たちの家族が危険にさらされたんだ。選手たちが観客席に乗り込む必要があった。大切な人たちを連れ出すためにね。最近生まれたばかりの赤ちゃんもその場にいたんだ。大惨事だよ。この30分警官を一人も見なかった。だから自分たちは家族を守るために自ら乗り込むしかなかった」と、観客席に乗り込んだ理由を説明した。 一方、CONMEBOLは「サッカーに影響を及ぼす、いかなる暴力行為を強く非難する」と声明を発表。その後、11人のウルグアイ代表選手たちに制裁を科す正式手続きを実行し、26日にこれら選手たちへの裁定が下される予定となっている。 AUFは、ダルウィン・ヌニェス、ロドリゴ・ベンタンクール(トッテナム/イングランド)、ロナルド・アラウホ、マティアス・オリベラ(ナポリ/イタリア)の4選手が騒動に積極的に加担したとしてCONMEBOLから数試合の出場停止など特に重い処分を科される可能性があり、それ以外の選手にも何らかの制裁が加わる可能性があることを認識。そんななか、同国選手たちへの処分を軽減すべく弁護人を選定したようだ。 一方、9月に行われるFIFAワールドカップ2026・南米予選第7節のパラグアイ代表戦と同8節のベネズエラ代表戦の予備メンバーの提出期限は18日となっており、ウルグアイ代表を率いるマルセロ・ビエルサ監督は制裁を受ける可能性がある選手たちもリストに含める意向だという。 なお、ビエルサ監督もコパ・アメリカ 2024・3位決定戦前の記者会見でウルグアイの選手たちをかばうと同時に、大会運営の不備で騒動が発生したと強い口調で批判したとして制裁対象に含まれている。AUFはビエルサ監督に対する弁護人も選定済で、20日までに同監督への処分軽減を申し立てる書類を提出する予定だと説明されている。
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