【伊原六花さん】最新映画で雑誌編集者を熱演『何事も主体的に学ばないといけない』|CLASSY.
周りと比べないことは難しい
比べるとか羨ましがるのはプラスにならないってよく聞くし、もちろんわかるけれど、情報化社会の現代で1ミリもそう思わないって難しい。だからこそ、映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』で演じたファッション雑誌の編集者・相田陽子に共感する部分は、めちゃくちゃありました。陽子は「希望する部署に行きたい」とか「理想に近づくために頑張りたい」と前向きな欲望を抱いていたにもかかわらず、周りからの評価やSNSの反応に左右されてしまう役どころ。私自身、「自分が持っていないものをたくさん持っている方だな」と感じる人に出会うこともあるから、銭天堂やたたりめ堂に向かう陽子の動機にも共感できました。一方で応援してくれる方が「ここが素敵でした」と伝えてくれたり、好意的なメッセージをくれるのもSNSのいいところ。だから、比べちゃうのは仕方ないと受け入れつつ、自分の自信になったり、ハッピーになれる言葉に多めに触れることは意識しています。インスタもXも全部やめるってきっと無理だから…。あとは、ブンッて集中できるものがひとつあると、SNSのもやもやから解放されると思います。私だったら、絵の世界に没頭したり、絵のアイデアを得るために画集を調べたり。そういう使い方でSNSのいい面と悪い面をトントンにしています。
苦手だと思っていたことが、意外と好きだったりします
舞台の現場で、キャリアを重ねた素晴らしい先輩方でもインプットをし続けていると知って、学び欲が高まりました。この仕事をしていると、ちょっと負荷をかけないと学ぶことにならないと思っていて。学生の頃は授業があったし、ダンスも教えてもらって練習して大会に出る、みたいに与えられるものをインプットして、結果に辿り着いていました。でも今は、何事も主体的に学ばないといけない。学ぶ意識がないと、持っているものでやりくりしている感じがあるんです。持っているもので賄えるほど私は何も持っていないから、自分でインプットする機会を増やしたい。そう思って最近、久しぶりに踊ることをしています。知り合いのダンサーの方がアップしていた動画を見て、「これを踊りたいです!」って連絡して、マンツーマンでレッスンしてもらいました。自分の中で20代は、苦手なものにもとりあえず向き合う時期と設定しています。その中で得意だったり、続けたいものを取捨選択して30代を迎えたい。それを見極めるためにも、気になったものはトライして吸収できたらいいかな、と。自分的に向いていないかもと思い込んでいたものが、意外と好きだったりすることもあるんです。正直YouTubeも企画ものは苦手だから、ダンスをゆるく上げられたらいいなと考えていましたが、実際に企画ものに挑戦してみたらすごく楽しくて。ひとりで喋ることにも慣れてきたり、そこから広がるものも多かったので、何事もポジティブに向き合うことが大切だと思っています。 【衣装クレジット】ジャケット¥59,400スカート¥37,400(ともにテラ/ティースクエア プレスルーム)ニット¥16,500(スタンバーグ/アダストリア)ブーツ¥42,900(ALM.)イヤリング¥26,400(エテ)チョーカー¥62,700(プリュイ/プリュイ トウキョウ)リング¥36,300バングル¥75,900(ともにイー・エム/イー・エム アオヤマ)