59歳料理家、夫婦ふたり暮らしの「台所」。数が多いまな板は立てて収納
神奈川県の海辺の築15年の戸建てに暮らすのは、料理研究家の飛田和緒さん(59歳)。1年前にひとり娘が進学のために家を離れ、現在は夫とふたりの生活に。約5畳の料理研究家としてはコンパクトな台所ですが、空間を無駄なく使った収納や、必要なものをすぐ取れる工夫など、知恵とアイデアがつまっています。そんな飛田さんの台所収納を詳しく紹介します。 【間取り図】飛田さんの台所
大きさは必要なかった、動きやすく使いやすい台所
すっと手を伸ばすだけ、ちょっと後ろを振り向くだけで、必要なものがすぐ手に取れる。そんなコンパクトな台所で、飛田さんは流れるように作業を進めていきます。 「私にとって、台所は動きやすさが第一。広さはそれほど必要ないんです」。 台所をリフォームしたのは10年ほど前。それまで賃貸暮らしが長く、「自分が台所に合わせてきた」という飛田さんがリクエストしたのは、カウンターの高さと奥行き、大きいシンク、そして収納に関することくらいでした。 「こまめに掃除をするのが苦手なので、道具はしまった方が汚れないと思って。このスペースにできる限り収納をつくってくださいとお願いしました」。
リフォームしながらたどり着いた空間
その後も深さのある引き出しを2段にしたり、ほとんど使っていなかった食洗機を取り外して収納にしたりと、違和感を覚える部分はその都度プチリフォーム。道具が多いながら、すっきりとした空間にたどり着きました。 「実際に使いながらアップデートしていくのが性に合っている」と話す飛田さん。自分に合うものや方法を見きわめ、調整や工夫を重ねてきた跡があちこちに感じられる台所です。
コンパクトながらすっきりしているのは収納へのこだわり
大きな戸棚の中には保存容器やお弁当箱などが。カゴなどを使ってジャンルごとに分けて。 「いちばん下の段は、扱いやすい食器コーナー。家族が気兼ねなく使える器を置いています」。 引き出し内は箱やカゴなどを使って仕切りに。大量にある包丁はまとめて入れている。 「これがいちばん取り出しやすいです」。 カウンターの上はいつもすっきり。数が多いまな板は立てて収納。 コンロ下のデッドスペースも収納に。水色のトレーは娘の幼稚園時代のお道具箱。
ESSE編集部