高速グリーン&長いラフ対策。キュッキュッと止める"スピン"&フワッと浮かす"ロブ"の打ち方【スピン編】
秋はゴルフ場のクラブ競技が盛んに行われるため、グリーンは硬く速くなりラフも長くなる傾向にある。「週刊ゴルフダイジェスト」の10月22日号では、こんなときのためにアプローチの技『スピン&ロブ』の打ち方を紹介している。一部抜粋してまずは基本のアドレスとスピンアプローチの打ち方をご紹介しよう。難易度が高いからできないと思いがちだがそうではない。できるだけやさしく簡単にできる方法、それも今どきのプロが実際にやっている打ち方を教えてもらおう!
GD スピンアプローチの構え方から教えてください。 尾崎 オープンスタンスにしてカットに振っている人が多いと思いますが、実はスピンにしてもロブにしてもスタンス幅を変えるだけで、目標ラインに対して真っすぐに構えます。 GD オープンに構えるのがセオリーだと思っていましたが? 尾崎 最近はむしろクローズが主流です。両足のつま先を結んだラインを目標ラインと平行にセットして、真っすぐヘッドを出します。理由はボールに横回転が入らないので距離感が合いやすくなるからです。あと、ボールがスッポ抜けずにフェースに乗るので距離感が合いやすいからです。
体のラインはすべて目標ラインと平行になる
左足のつま先は目標方向に開くものの、両肩、腰、両ひざのラインは目標ラインと平行にセット。ターゲットに対してヘッドを真っすぐに出しやすくするための構えを作る。
グリップエンドはおへそに向けて構える
手元はハンドファーストにせずにグリップエンドをおへそに向けるようにセット。手元は常に同じ位置で、ロブショットを打つ場合は右足だけを広げることでスタンス幅を変えて対応する。この場合も手元の位置は変えない。
GD 真っすぐに構えるときの注意点は? 尾崎 左足のつま先を開いています。ヘッドを目標方向に出しやすくなるからです。また、ボール位置に関しては左足のかかと線上で、ロブを打ちたいなら右足を広げスタンス幅を変えるだけでOKです。
スピンアプローチはボールを運ぶように右手で包み込む
GD スピンアプローチってそもそもどう打つのですか。 尾崎 推奨するのはボールをすくうようにヘッドを真っすぐ出す打ち方ですね。 GD 打ち込むんですか? 尾崎 いいえ、右手のひらでボールを包みすくい打つイメージです。目標とボールを結んだラインに対して、そのライン上にヘッドを動かすように振ります。こうするとフェース面上をボールが乗っている時間が長くなるのでスピンがかかるんです。あとは、構えた時にできる手首の角度を変えず、手首を返さないように振れればOKです。