朝起きてすぐの<ジョギング><食事>に要注意!「血糖値を下げたい場合、食事と運動の順番は…」糖尿病専門医が<血糖値の新常識>を伝授
◆万歩計の歩数を稼ぐために小股で歩いている 健康志向の強い人は、たいてい万歩計もしくはその機能を搭載したスマートフォンのアプリを利用して、1日の歩数をカウントしているのではないでしょうか。 1週間、あるいは1カ月のトータルの歩数から割り出した、1日の平均歩数を把握している人も多いはずです。 ここ数年で、歩数に応じてポイントがもらえる、多種多様のアプリが一気に世に登場してきました。ポイ活の一環として、それを利用している人も増えてきていると聞きます。 人々の興味がウォーキングに向けられる――これは医師としてものすごく歓迎すべきことです。 健康維持の一丁目一番地が睡眠なら、その次の二番地にあたるのがバランスの取れた食事、そして三番地が歩く(運動する)ことですからね。
◆どんなに歩数が多くても…… ただし、歩数だけにこだわっている人が多い印象を受けます。どんなに歩数が多くても、質の高い歩き方をしていなければ、効果は半減してしまいます。 歩数を稼ぐために、あえて小股でちょこちょこと歩く、というような“姑息な手段”を使っていないでしょうか。 あるいは、スマホをシャカシャカと振って、万歩計の歩数が増えるようにする、というような“ズル”をしていないでしょうか。これはまさに問題外であり、言語道断の行為です。 いま一度、胸に手を当てて、本末転倒になっていないか考えてみましょう。 歩くのは、万歩計の歩数を稼ぐためではありません。健康のために歩くのです。 その頑張り度合いが、歩数という結果で示されるのです。 そこだけは、はき違えないようにお願いします。 ※本稿は、『ミスター血糖値が教える 7日間でひとりでに血糖値が下がるすごい方法』(アスコム)の一部を再編集したものです。
矢野宏行
【関連記事】
- <ノンオイルドレッシング=健康><カロリーを多く摂ると太る>は正しいのか?糖尿病専門医「脂質はカットでも糖質が通常のモノより…」
- 甘いものさえ控えれば肥満や糖尿病を予防できる?<3時のおやつ>のメリットとは?糖尿病専門医「全く甘くないあのお菓子にも実は糖質が…」
- ヘルシーなイメージが根づいた蕎麦。しかし決して「健康食」とまでは言えず…糖尿病専門医が誤解しがちな<肥満の仕組み>を解説
- 不治の病とされた「慢性腎臓病」が近年<治せる病>に?専門医「かつての常識では、腎臓病になった後に体を動かすのはもってのほかだったが…」
- 人類史上で最も長生きした女性が「1週間に1キロ食べた」好物とは…医師「疲れ知らずの体をつくるのに食事の変革は必須」【2024年上半期BEST】