成功率100%の「モノの手放し方」。捨てられない自分のまま、段階的に進めばいいだけ!【エディター昼田祥子】
こんにちは、エディターの昼田です。 人生を詰まらせているモノ。私が特に捨てて欲しいと強調したいのは、これに該当するものです。何もかも手放せと言っているわけじゃないんです。人生が変化していく人は確実にここに手をつけた方です。 【着こなし画像】シンプルなのにこなれてる! 昼田祥子のコーディネート一覧 特徴を言うと 使ってないのに、持っていないと困ると思っているもの 持っていたってなんの害もない。持っていたっていいじゃないですか、と思うかもしれません。でもご自身の人生にストッパーをかけている思考を視覚化したのがこれ。限りある人生の中でいち早く手放せたなら、その後の人生は違う展開になることでしょう。 ですから私の周りの人、大切な友人には、ついお節介と分かりつつも「それ捨てましょうよ! 」と圧をかけてしまうんですよ(笑)。 でもね、人はそんなに簡単にスルッとモノを手放せないのも知っています。私だって1000枚に踏ん切りをつけるのにどれほど葛藤したか。大切なことは自分に優しく、一歩ずつ進めばいいんですよ。いきなりゴミ箱に捨てようとするから難しいのであって、段階的に進めていく方法があります。最初は「絶対捨てられない! 」という心境だったところを、「捨ててもいいかも」→「捨てられそうかも」→「捨てられた! 」という感じで、少しずつ自分を変化させていくのです。 今日お話するのは、友人である「SENN」ディレクターの吉岡さんの場合。仕事部屋にあった大切な思い出の本を実際に手放すまでをレポートします。 このやり方はあらゆるモノで応用できますので、ぜひご自身でも試してみてくださいね。 やり方は簡単。 手放したい対象物(今回の場合は、本)を、玄関に移動する。 それだけです。捨てなくてもいい、ただ移動するだけでいいんです。モノがあった場所の景色を変え、玄関のようにあると邪魔に感じる場所に置くのがポイントです。すると思考に変化が起き、最終的に持ち主本人が「捨てる決意」をする瞬間が自然と訪れます。そう、無理のない感じで不思議と「あ、もういいかな」となるんです。 私が手放すべき! と進言したのは、吉岡さんにとってものすごく思い入れが強かったこちらの『広告批評』。「浪人時代の2000年~2001年ごろに、とにかくインプットしまくっていて、自分の原点を作った本です」。 「最近、読み返したりしてます?」 「全くないですね……」 「それはもう絶対手放した方がいいやつです! 」 自己成長のために読んだ本は自分の一部と化し、捨てるという発想すら湧いてこないケースがほとんど。持っていると安心。けれど必要なものは吸収されています。本は仕事面と繋がっていることが多く、それらを手放すことでステップアップしたり、望む方向へと人生が花開いていった方を何人も知っています。だからつい背中を押したくなるんですよ(笑)。 まずは、手放せない本たちを玄関に移動させた吉岡さん。そのあと心境にどんな変化があったでしょうか。 「それなりにスペースをとっていたモノがなくなると、戻したいという気が起きませんでした。玄関にあるとすごく目につくので、最初は、捨てた方がいいんだろうけど捨てるのかな、でも大切なお守りみたいなものだしなぁと。置いてあるのでたまに読んだりしていると、だんだん普通のモノに見えてきたんですよ。距離ができたんでしょうね。10年ぶりに本を開いて改めて思ったのが、大切に思っていることはちゃんと自分の中に入っているなと。ある日、ふと今日は資源回収の日だと気がついて、あっさりと手放したんですよ」 思った通りの展開(笑)! 解説しますと 元あった場所の景色が変わることで、元に戻したくなくなる ↓ 玄関にあると手放せないモノが別物に見えてくる ↓ 玄関も近いし、手放そうと決意する この流れです。いきなり手放せないからこそ段階的に思考を変えていくのです。 玄関に移動してもらった意味ですが、人が毎日通る場所にあると、正直邪魔なんですよ(笑)。なのでどうにかしなきゃと自分に少しプレッシャーがかかると思います。
すっぽり空いたスペースには、最近のお気に入りを並べた空間に変わったそう。 手放せたら軽くなり、エンジンがかかり、動きたくなる。 何か始めたくなるんですよ、不思議と。これぞ手放しのパワー! 「体が軽くなり、重しが取れたような気がして、よっしゃ何かやってやろう! という気になりまして、前からやろうと思っていた新しい取り組みに向けてさっそく動き出しています」と吉岡さん。 自分で決めたから後悔なし。 モノとの決別の仕方、ぜひ試してみてくださいね。 着用・文/昼田祥子 構成/出原杏子
昼田 祥子