甲冑隊が街を清掃 ごみゼロへ「大阪・新世界の陣」
地元店主ら緊急事態宣言明けに備え街を清掃
宣言明けの新世界をきれいに━━。通天閣が建つ大阪市浪速区の新世界で20日午後、新世界の若手商店主らの有志と、甲冑姿の清掃ボランティアらがタッグを組み「ごみゼロ大作戦 in 新世界の陣」を行った。 【拡大写真】営業前に毎朝、通天閣・新世界周辺を清掃する「新世界援隊」の名物人力車俥夫
観光客を明るく出迎えようと地元商店主らが企画
新世界の若手商店主らの有志の集まり「新世界援隊」によると、4月25日から発令された緊急事態宣言により観光客が少なくなった新世界の路上のゴミを片付け、同宣言解除後に訪れる観光客を明るく出迎えようと企画したという。
大坂城赤備隊や大学生らがボランティアで参加
今回は、甲冑姿で大阪城周辺の清掃活動を行うボランティア団体「大坂城赤備隊(おおさかじょうあかぞなえたい)」や地元の大学生らが新世界の清掃活動に協力した。
30度近い気温の中、甲冑姿のボランティアが1時間で30袋分のゴミを収集
同日は晴天に恵まれ、大阪管区気象台によると、清掃が開始された午後2時ごろまでに、大阪市内で最高気温28.6度を観測。ゴミ袋を手に甲冑を着て新世界周辺を清掃したボランティアらは、汗だくになりながら路上のゴミを一つひとつていねいに拾っていた。 そんなボランティアの姿に、通りすがりの地元の人たちからは「がんばってるなあ」「ありがとうな」「甲冑が勇ましいわ」といった励ましの声が多数聞かれた。そして、約1時間回った結果、約30袋分のゴミが集まった。
清掃活動を終え、新世界で人力車俥夫として働く新世界援隊の國領翔太さんは「多くの人が『エイエイオー』と掛け声をあげ、暑い中ゴミを拾ってくれました。僕も営業前にはいつも清掃活動をしますが、緊急事態宣言の発令以来、営業を自粛していたので、ゴミがたまっていました。多くのボランティアのみなさんのおかげで新世界がきれいになり、また、がんばっていこうと思います」と力強く話していた。