「スピーダーNX」の4代目は「バイオレット」!【どこが変わった? シャフト大進化!~フジクラ~】
2021年に登場した「スピーダーNX」シリーズ。「ブルー」、「グリーン」、「ブラック」と味付けの異なるモデルが生まれてきたが、4代目となる「バイオレット」が9月に登場。何が変わったのか打ち比べてみた!
試打&解説 勝又崇之プロ
専修大学卒業後の08年プロテストでトップ合格。ギアに造詣も深く、自らの試打データを弾道計測器並みの正確さで予測できる。現在は東京・上石神井の「GOLFPLACE」でレッスンを行う。
シャフトが仕事をしてくれる分厚い当たりが手に入る!
「色だけでなくデザインも変わりましたね。これまでの3モデルは表に『SPEEDER NX』、裏に『FUJIKURA』と入っていましたが、表が『SPEEDER』、裏に大きく『NX』となりました。 まずは『50S』から。ヘッドはピンゴルフの『G430 MAX』です。10.5度というロフトとも相まってスピンが入ります。
これまでの3モデルと比べるのなら、『ブラック』よりしなり戻りが抑えられていて、『グリーン』よりはしなやかなフィーリング。 それでいて『ブルー』ほどビュンッと走る感じもない。何よりも自然と分厚い当たりになる。このスペックならHS40m/s前半~45m/sくらいの人に合うでしょう。 軽いのにつぶれず、しなっても縦方向には動かないのでトウダウンしない。変な浮きも出ないので手元が浮く人とかにもいいはずです。高さも出て、全体的にやさしいのでMAX系の大慣性モーメントヘッドだけでなくロースピン系のヘッドとも相性がよさそうです。
『60S』は重量感がありますが、決してハードではありません。やはりシャフトがつぶれないし、先端剛性が高い。 走り感はあるのに、つかまり過ぎて左に行き過ぎることもない。タイミングが取りやすく、いろんなスウィングタイプ、タイミングの人に合いそうです。動いてくれるのにバタバタしないし、思ったよりもクセが少なく、『グリーン』をマイルドにした感じ。 こちらも分厚い当たりでスピンも適度に入るし、それでいて曲がらない。大慣性モーメントのヘッドはもちろん、ロースピン系や小ぶりなヘッドとも相性がよさそうです」(勝又プロ)