低身長でも150キロは可能? オフシーズンに差を…専門家推奨の“球速アップ体操”
身長168センチながら150キロ超える速球…長坂秀樹氏お勧めのピッチング体操
野球は冬場の時期をオフシーズンと呼び、選手たちが一気に成長できる期間だ。フィジカルやスキルを上げ、レギュラー獲りを目指す少年野球の球児たちに、一流の指導者、トレーナーがお勧めのトレーニングを紹介してくれた。現役時代、身長に恵まれないながらも150キロ超の速球を投じ日米球界を戦った長坂秀樹さんが推奨するのは、球速向上に繋がる「ピッチング体操」だ。 【実際の動画】足をブラブラ→一気に“加速” オフでライバルに差をつける、球速アップに繋がる「ピッチング体操」 神奈川県藤沢市の野球塾「Perfect Pitch and Swing」の代表を務める長坂さんは、現役時代は身長168センチながら150キロを超える速球を武器に、米国の独立リーグなど世界4か国でプレーした経験を持ち、指導者としてはプロ野球選手も輩出している。 多くのスポーツでは、体の大きい選手が有利とされている。野球も然り。球速、脚力、飛距離など、大きな体を扱うことができればトップクラスの数字を残せる可能性がある。ただ、技術を覚える前に重要なのが「柔軟性」だ。長坂さんが、大切にしているのは股関節で、股関節の硬さは、肘、肩、膝など多くの怪我の原因につながっているという。
そこで、重力、遠心力を分析した「ピッチング体操」を考案。投球の際に上げる足(右投げなら左足)を前後にスイングし、加速したところで膝を胸元まで引き込んでステップする。メジャー移籍を目指す佐々木朗希投手が、高々と足を上げる投球フォームは、球速アップのためには理にかなっているという。 体幹強化、柔軟性を高めることで、たとえ低身長であっても球速向上に繋がっていく。だが、トレーニングやドリルを一度試して結果が出るものではない。継続は力なり。一冬を越えライバルに差をつけるため、自らを追い込んでいきたい。
First-Pitch編集部