14歳で妊娠、15歳で出産。「一緒に育てたい」と言った彼は音信不通に「何度も求められて。避妊具を買うお金もなかった」当時を振り返って思うことは
当時付き合っていた彼から関係を強要されて。誰にも言えなかった
――中絶にも大きなお金がかかりますよね。では、小・中学生の頃、性の知識で知っておいた方が良かったと思うことはありますか? 横井さん:周囲に助けを求める状況があったら良かったなと思います。当時付き合っていた彼から無理やり関係をもつことを強いられ、力で負けたり、諦めてほしくても通用しない状況だったりと困っていたのに、誰にも言えませんでした。 ほかにも、もし襲われたらどうするのか、例えば中絶はどんなものなのか。出産したらどういう生活になるのか、というリアルなことも、詳しく知っていたかったです。 それは女性側だけじゃなくて、男性側も同様に知っていたら、こういうことは起きにくくなるんじゃないでしょうか。 ◾️体の関係への同意も、避妊具を買うお金もなくて… ――無理やり彼からなんて…、互いの同意はなかったのでしょうか? 避妊はしましたか? 横井さん:付き合っているのだから、彼にしてみれば体の関係はあって当然、「いいじゃん」という対応でした。同意ではなく、私は「やめて、いやだよ。こういうことはまだ早いからしたくない」ときっぱり伝えたものの、彼としては「好きだからする」という考えでした。 力ずくで迫られ1回関係を持ってしまってからは、その1回のことを持ち出して、要求がどんどんエスカレートして、何度も何度も求めてきました。その度に毎回、「妊娠しちゃうから嫌だ」と伝えても全く聞かず。私は拒むことにも疲れ果て、毎日がしんどくストレスになってしまって。 彼は、子どもができたっていいじゃん、産めばいいじゃん、みたいな感じでした。私にとっては、それどころではないんですけどね。当時はなんだか訳がわからなくなって、自暴自棄になる自分もいました。 本当に、何度も性行為をしたくないと伝えても、結局無理にされてしまい、諦め半分でせめて避妊はして欲しいと頼みましたが、避妊具を買うお金がないし、薬局で買うにも中学生には買いづらかったのでしょう。私自身もお小遣い制ではないので、避妊具を買うお金もない状況で。 最近、学生に私の経験を伝える講演をするために、コンドームはいくらするんだろうって調べてみたら、千円くらいするので、中学生には無理だよなぁ、って実感しましたね。