糖尿病になった夫を捨てた私は鬼ですか?「人間のクズ」と責められても、一途な妻が夜逃げを決行したやむにやまれぬ理由
パートナーが深刻な病気になったとき、共に闘病する覚悟がある人はどのくらいいるだろうか。どんな苦労をしてでも相手を守ってあげたいという思いが自分には「ない」とわかった場合、私たちは一体どうしたら良いのか。 「お母さん、もう応援に来ないで…」と息子が哀願。少年野球の「応援虐待」無自覚だった両親の恥ずかしすぎる言動 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、パートナーが病気になったときの心構えについてこう話す。 「パートナーの危機を一緒に乗り越えたいと思えるうちは夫婦関係は壊れにくいものです。しかし、そこに至るまでの間に信頼関係が築けていない夫婦は、相手の病気がきっかけとなって破綻することもあります。 定期的な健康診断や日頃の生活習慣への心がけは自分のためだけではなく、大切な家族のためでもあることを、改めて肝に銘じておかれますように」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回は、「つい最近、自分と境遇がよく似た人のSNS投稿を見て少し心が落ち着いた」という女性の経験談を記事にまとめた。聞けばこの女性、糖尿病に罹患した夫を捨てることにしたのだという。 「自分が本当に鬼嫁なのか、納得できない気持ちがあったので、SNSで『糖尿病 夫』と検索したりしていましたが、私と同じく糖尿病になった夫への憎しみを綴っている人の投稿を目にして胸がすきました。つい一昨日のことなんです(取材日現在)」 似た境遇の人の言葉を目にして溜飲が下がった、と話すのは大泉咲枝さん(仮名)。夫のモラハラについて意見を寄せてくれた49歳の女性である。 「その投稿には沢山のコメントが寄せられていて、多くは投稿者さんに対して同情的な意見で、そのことにも救われました。まだ毎日のように夫や義両親から電話がかかってくるので、今はこうした他人の言葉が救いになります」 現在実家に逃げ込んでいる咲枝さんは、中学2年の息子と高校1年の娘の母親でもある。子供たちも母の実家に移ったことで安堵の表情を見せているそうだ。 「夫はある飲食店を経営しています。扱うのはいわゆる『粉もの』ですが、昔からとにかく炭水化物が大好き。お酒も好きですし甘い物にも目がありません。糖尿病の申し子みたいな男なんです」