《デスパイネ&グラシアルの巻》必ず期待に応える「親方」、何とかしてくれる「職人」【ホークス一筋37年 元名物広報が見た「鷹の真実」】
【ホークス一筋37年 元名物広報が見た「鷹の真実」】#34 デスパイネ&グラシアル ❤くっきりボディーラインが SEXYすぎるっ❤ SB栗原の妻は雑誌でも大活躍のグラドル! ◇ ◇ ◇ 2017年からのソフトバンクの日本シリーズ4連覇に貢献した助っ人打者、それがアルフレド・デスパイネ(38)とジュリスベル・グラシアル(39)です。 デスパイネは何というか、日本人が応援したくなる選手と言えばいいのでしょうか。出場試合のほとんどがDHでしたが、必要に応じて外野を守ることもありました。チームのためにやらなければいけないことがあれば、何でもやるタイプ。チームファーストの姿勢に加えて愛嬌もあり、ファンから「親方」の愛称で呼ばれました。 打率は2割中盤がせいぜいでも、一発長打に加え、勝負強いので打点も稼ぐ。ロッテから移籍1年目の17年は35本塁打、103打点で打撃2冠を獲得しています。特に20年、巨人との日本シリーズ第2戦で、満塁弾を含む1試合6打点の活躍は今でも語り草です。 助っ人の中には気難しい選手もいましたが、デスパイネはとにかく陽気で、メリハリをつけるのが得意。「ここで一発、頼むぞ!」という場面では、必ず期待に応えてくれる頼もしさがありました。性格面と合わせ、日本人にはあまりいないタイプの選手と言っていいでしょう。 グラシアルは反対に日本人の職人肌と呼ばれる選手に近い。バットコントロールが巧みで、走者の有無にかかわらず「打率が高いから何とかするだろう」と安心して見ていられるタイプです。右打ちも得意で、調子がいい時は逆方向にも大きな打球を飛ばせる。 性格は陽気な一方で、若干控えめな部分もありました。デスパイネとともに取材を受けた時は、「僕は後でいいから」と順番を譲っていました。グラシアルはデスパイネより1歳年上。それでもキューバで4番を打ち、自身より日本球界が長いデスパイネを尊敬、尊重していたのです。来日当初は捕手と投手以外の全ポジションの守備練習をしようとし、首脳陣から「やめさない」と止められたこともありました。練習量も多く、コーチがブレーキをかけることもしばしばあった。当時、ソフトバンクの若手の中には、「将来はグラシアルのような打者になりたい」という選手が少なくなかった。さすがにデスパイネになるには持って生まれた資質が必要ですが、「日本人選手的」なグラシアルは現実的に目指しやすい目標となっていたのでしょう。 (田尻一郎/元ソフトバンクホークス広報)