一方的に長崎退団のカリーレ監督、名門サントスで解任危機か…CEOが次節の結果次第で指揮官変更を示唆
V・ファーレン長崎を一方的に退団しサントスの監督に就任したファビオ・カリーレ氏が、ブラジルで解任危機に直面しているようだ。7日、ブラジルメディアの『グローボ・エスポルチ』が報じた。 昨年史上初の降格となった名門サントスを率いるカリーレ氏は、カンペオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル全国選手権2部)を4位以内以終え、来季の1部リーグ復帰を果たす使命を背負っている。 しかし、サントスは最新の5試合で1勝1敗3分けと振るわず、一時は首位だった順位は昇格圏ギリギリの4位まで下落。また5位との勝ち点差は「3」で6位との勝ち点差は「4」となっており、今後昇格圏から外れる可能性もある。 そんななかサントスCEOのパウロ・ブラックス氏は「即座に対応する必要がある。金曜日(6日)から私たちは会議を続けてきている。土曜(7日)も日曜(8日)も仕事が多い」とし、「私たちは間違いを犯すことはできない。必要な場合、私たちが行動することを妨げる要素はない」と7日に行われるカンペオナート・ブラジレイロ・セリエB第25節のブルスケ戦の結果次第では監督人事に変化を加える可能性を示唆した。 なお、カリーレ監督は昨年12月に長崎と契約を更新したにも関わらず、サントスの新監督就任オファーに個人合意。その後、サントスは長崎との契約が未締結であるかのように発表し、同氏を新指揮官として招聘した。 長崎はサントスに対して誠実な対応を求め、友好的な解決を呼びかけたが、明確な回答や正式なオファーは届かず。本来支払われるはずであろう違約金も未払いの状態が続いた。そこで長崎はこれ以上協議を続けても当事者間による解決は不可能と判断し、今年2月に国際サッカー連盟(FIFA)へ提訴。しかし、「FIFAでは本件の裁定ができない」という決定が下され、先月31日に長崎は「今回の決定を精査し、改めて適切な法的機関にて適切な判断を求めるべく、今後の対応を検討してまいります」と発表していた。
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