片づかない家ほどギッシリ…それが空き箱!<箱をやたらと取っておかない姿勢>が身に付くかどうかで、その家の運命は決まる
着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回は「箱はどうするべきか」です。 【写真】使う用途がはっきりしていればもちろん保管していてOK。写真は受講生宅での箱の使用例 * * * * * * * ◆箱問題 よく、「箱はどうすれば?」という質問をいただきます。 家電が入っていたもの、鍋が入っていたもの、お菓子が入っていたもの、さらには、現在進行形で頂き物の毛布やタオルケットが入ったままの箱……。 色々な箱があると思いますが、どれにも共通しているのは「けっこうな場所をとっている」ということでは? ひとつふたつならまだしも、「基本的に箱はとっておく」という姿勢のご家庭も多く、そうすると押し入れの中が、気づけば箱に占領されてしまいます。場所がないから、やむなく天袋に押しやっているご家庭も。 よく、「マンションなので、収納場所も限られていて…」といったご相談を受けることがありますが、そのうちのいくらかは、たくさん空き箱を保管・放置しているのが原因、なんてこともしばしば。 あくまで私の意見を記せば、「基本的に箱はとっておかない」という考えの方が家は片付くと思います。それはなぜでしょうか? 例外も含め、片づけ方を紹介していきたいとおもいます。
◆とにかく「開けてみる」 まず箱について考える際、とにかく「開けてみる」ことから始めましょう。 実際に何かを入れっぱなしにしている場合もあれば、実はもう中身が分からなくなっている、なんてこともあるはず。なので、まずは開けてみます。 以前、片づけサポートに伺ったお宅では、頂き物の毛布がそっくりそのまま大きな箱から出てきました。その家の方は、「今使っている毛布は古いものだし、さっそく新しいのと入れ替えます!」と、とても喜んでいらっしゃいました。こういったパターンの箱の開封は、嬉しい再会だとも言えそうです。 箱の話とは離れますが、家に保管したままのもののうち、使えるものがあれば早速使う、というのは片づけを考える意味で、とても大切なことだと思います。
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