ジョコビッチ、アルカラスに完敗もパリ五輪&全米OPへ「逆境に直面しても立ち上がり、学び、強くなる」[ウィンブルドン]【テニス】
ジョコビッチ、パリ五輪&全米オープンで「ベストを尽くしたい」
現地7月14日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)男子シングルス決勝が行われ、最多タイとなる8度目の優勝を狙った第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク2位)は、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同3位)に敗戦。「最初から最後まで彼のほうが上だった」と相手を称えた。 【動画】ジョコビッチ、アルカラスに連覇を許す… マッチハイライト 37歳のジョコビッチは、6月の全仏オープンで右膝を負傷。右膝内側半月板損傷と診断されて手術をしたものの、驚異的な回復力を見せて約3週間で今大会に間に合わせた。さらに、出場するだけでなく試合を重ねるごとに、プレーレベルは洗練され、キャリア10度目の決勝を迎えた。 相手は、昨年の決勝においてフルセットマッチで敗れている21歳のアルカラス。雪辱を果たすだけでなく、ジョコビッチにとっては男女通じて史上最多25度目のグランドスラム優勝や、ロジャー・フェデラーに並ぶウィンブルドン8度目のタイトルがかかっており、「どのグランドスラムでも、常に歴史がかかっている。 それを燃料にして、最高のテニスをしたい」と意気込んでいた。 しかし、その気持ちとは裏腹に、決勝では常に主導権をアルカラスに握られ、第1、2セット共に2-6でセットを失う。第3セットも先にブレークを許し、アルカラスの5-4で迎えた第10ゲームは、40-0から3本のチャンピオンシップ・ポイントをしのいで一度は追いつく意地を見せたが、タイブレークを取り切れず6-7(4)のストレートで完敗。アルカラスに連覇を許した。 試合後の会見では「今日はカルロスが勝って当然だ。最初から最後まで彼のほうが上だった。第3セットは頑張って試合を伸ばそうとしたけど、今日は彼のほうが質の高いテニスをしていた」とコメント。アルカラスが優勝するに値するプレーをしていたと潔く負けを認めた。 今後は、パリ五輪と全米オープンの2大会で最高の結果を残すことが目標だとするジョコビッチ。「自分のベストを尽くしたい」としたが、同大会ではアルカラスや世界ランク1位のヤニック・シナー(イタリア)らがライバルとなる。 怪我がありながらもリハビリをし、決勝に進めたことは自信になったとするが、今季はタイトルから遠ざかっており、「彼らのレベルには達していない気がする」とやるべきことはたくさんある。「今日よりももっといいプレーをする必要があって、そのために努力するよ。これまでのキャリアを通じて、いろいろなことを経験してきた。逆境に直面しても、いつも立ち上がり、学び、強くなる」と、悲願の金メダル獲得、そして全米オープンの連覇を目指す。
Tennis Classic 編集部
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