遠軽が9年ぶりの花園1勝へ増量作戦…全国高校ラグビー27日開幕
全国高校ラグビー大会は27日、大阪・花園ラグビー場で開幕する。2年連続出場の北北海道代表の遠軽は、接触プレー強化へ“増量作戦”を敢行。9大会ぶりの花園1勝を目指す。 9年ぶりの勝利へ、遠軽はパワーアップして花園に向かう。初戦の相手は明和県央(群馬)に決まり、大舞台へ準備を整えている。9月28日の北北海道代表決勝は芦別・羽幌・富良野の合同チームと引き分け、抽選で出場権をつかんだ。試合を分析し、石崎真悟監督(46)は「接点で戦えるように体づくりを見直しました」と明かした。 3年生が6人と少なく、決勝に先発した主力の半分以上が下級生で体ができておらず、9月から2か月以上にわたり、フィジカル強化を重点に置いてきた。 専属トレーナーの下、バーベルを用いたベンチプレス、スクワット、背筋を鍛えるデッドリフトの「ビッグ3」と呼ばれる筋力トレの目標数値を設定。さらに各選手の食事量を増やし、体重増加を図り、「各選手の体重は3~5キロ増えた」(石崎監督)と“増量作戦”はひとまず成功した。 チームは13日から岐阜県で合宿を始め、芝生のグラウンドで駆け回る。14日には9月以来の練習試合も実施。今後は京都や奈良を回り、組織プレーや戦術面を深める。 昨年は初戦で城東(徳島)に0―45で大敗。石崎監督は「まずは1勝。ベストゲームができるよう、焦点を当てていきたい」と、昨年の“忘れ物”を取りにいく。
報知新聞社