戻ってきて! ヨーロッパ、レンタル移籍で大活躍中の6人。来季の去就に注目が集まるのは?
DF:イアン・マートセン(チェルシー→ドルトムント) 生年月日:2002年3月10日 国籍:オランダ 今季リーグ戦成績:14試合1得点2アシスト(ブンデスリーガ) イアン・マートセンは、昨季チャンピオンシップ(イングランド2部相当)で圧倒的な強さを誇ったバーンリーで主力選手としてプレーしていた。この活躍を受けて、今シーズンは保有元のチェルシーでレギュラーに定着することが期待されていたが、マウリシオ・ポチェッティーノ監督はこの攻撃的SBをプレミアリーグで201分間しか起用しなかった。 冬に出場機会を求めたマートセンはドルトムントへとレンタル移籍。すると、デビュー2戦目でいきなりゴールに絡むと、アトレティコ・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでは、得意の攻撃参加から貴重なゴールを記録。11シーズンぶりのベスト4進出の立役者となった。 この活躍を受けてドルトムントは買い取りを希望しているようだ。保有元のチェルシーの状況はPSR(収益性と持続可能性に関する規則)を遵守するために選手の売却が必須となっており、このオランダ代表DFがチームを去る可能性が高まっている。『Sky Sports』の報道によると、本人も強く移籍を希望しているそうで、両者の移籍金交渉がまとまれば、シーズン終了後すぐにでも完全移籍が決まるかもしれない。
MF:ファビオ・カルバーリョ(リバプール→ハル・シティ) 生年月日:2002年8月30日 国籍:ポルトガル 今季リーグ戦成績:19試合9得点2アシスト(チャンピオンシップ) 今シーズン限りでユルゲン・クロップ監督の退任が決まっているリバプールが、直近数試合で大きく調子を落としている。その要因となっているのが前線の決定力不足だ。エースのモハメド・サラーを筆頭に不調な選手が多く、試合を決定づけるゴールが決められずに勝ちきれない試合が続いている。 その一方で今シーズン後半戦にリバプールからチャンピオンシップ(イングランド2部相当)のハル・シティへとレンタル移籍しているファビオ・カルバーリョはキャリア最高の輝きを放っている。今年1月にハルに加入したU-21ポルトガル代表MFは、第45節終了時点で9得点2アシストを記録。最終節で得点を上げればキャリア2度目の2桁ゴール達成となる。 GKとの1対1やクロスに合わせるプレー、ボックス外からのミドルシュートなど得点パターンも豊富なことからも調子の良さがうかがえる。所属元のリバプールは今シーズン限りでクロップ監督が退任する影響でチーム内の改革は必須であり、今夏は選手の入れ替えも激しくなりそうだ。現行契約に買い取りオプションが付随していないため今夏のレッズ(リバプールの愛称)復帰が濃厚な中で、この逸材は新体制でアピールすることができるだろうか。