戻ってきて! ヨーロッパ、レンタル移籍で大活躍中の6人。来季の去就に注目が集まるのは?
FW:マティアス・スーレ(ユベントス→フロジノーネ) 生年月日:2003年4月15日 国籍:アルゼンチン 今季リーグ戦成績:32試合11得点3アシスト(セリエA) セリエAに新たな“ヤングスター”が誕生した。今季ユベントスからフロジノーネへとレンタル移籍しているマティアス・スーレは、セリエA第34節終了時点で11得点3アシストと結果を残している。 元ユベントスのアンヘル・ディ・マリアを彷彿させる左利きのテクニシャンは、しなやかな動きで相手DFの逆を突いてスルスルとドリブルで突破するタイプのウインガーだ。シュート、パスともにセンス抜群で、1人で今シーズンのフロジノーネのおよそ3分の1のゴールに絡んでいる。3月に行われたアルゼンチンU-23代表との試合では、右からのクロスをジャンプしながら左足のアウトで合わせるおしゃれゴールでファンを沸かせた。 そんなスーレに対してはイタリア国内に加えてイングランドやドイツなど、多くのクラブが獲得に関心を寄せている。本人は16歳から所属するユベントスでのプレーを考えているようだが、悲願のスクデット奪還に向けて彼の移籍金を資金源に大型補強を敢行する可能性もゼロではない。このまま他クラブでプレーするのか、それとも再び黒と白のユニフォームに袖を通すのか。21歳の天才ウインガーの去就に注目が集まる。
FW:シャルル・デ・ケテラーレ(ミラン→アタランタ) 生年月日:2001年3月10日 国籍:ベルギー 今季リーグ戦成績:29試合7得点6アシスト(セリエA) 昨シーズンにミランはシャルル・デ・ケテラーレを3650万ユーロ(約51.1億円)もの大金を投じて獲得した。しかし新たな環境に慣れることができず、公式戦40試合で1アシストと攻撃的な選手としては致命的なスタッツに終わっていた。 そんな悩めるアタッカーは今シーズン、買い取りオプション付きのレンタル移籍でアタランタに移籍した。すると、多くの選手を育ててきてジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の下で急成長を遂げる。セリエAでは29試合7得点6アシスト、そして公式戦では11得点8アシストと保有元のミラン時代とは対照的な好成績を残した。 この活躍の要因の一つにあるのが、デ・ケテラーレをツートップの一角で起用したことだろう。ミラン時代は2列目での起用が大半だったが、最前線で起用されたことで本来得意とするゴール前でのプレーに専念することが可能となった。この活躍を受けてアタランタは買い取りオプションを行使するようだ。ミランとしてはオリビエ・ジルーの退団が決定的となっているだけに、このベルギー代表FWの放出は痛手となるかもしれない。