張本智和&美和“卓球界の歴史を塗り替えた兄妹”単独インタビュー 50年ぶりの快挙の裏側
Q.アジア選手権の金メダルは大きな財産になったのでは 智和:オリンピック・世界選手権で金メダルを目指すのためには一歩一歩踏み出さないといけないと思うので、そのための一歩としてアジア選手権はいい一歩だったと思うので、ここで金メダルを獲れたからこそ、次は世界選手権で金メダル、4年後にロス五輪で金メダルだと言えると思うので、そのためにも本当に大きな一歩を踏み出せたと思います。 Q.金メダルを獲得出来た要因は 智和:パリオリンピックで悔しい負け方をして、そこで努力を続けてきたのが一番。パリの時は帰国して2、3日で練習再開しましたし、負けて休みたいというよりは、すぐに練習を再開して次の大会、次の大会と思っていたので、その気持ちが少しは報われたのかなと思います。 Q.その原動力は 智和:アジア選手権の金メダルもそうですし、世界選手権、オリンピックの金メダルはまだ達成していないので、達成していない限りはそれが原動力になりますし、やめようと思うより、「次こそ獲りたい」と思うので、パリでメダルを獲れなかったのでやるしかなと思いました。 Q.攻める気持ちを貫けた 智和:取られたゲームも何回かありましたけど、取られた中でも攻めることは出来て、攻めた結果取られたゲームは意外とスッキリしていたもので、こうやって攻めて取られたから、次は違う攻めをしようと思いました。攻めずに取られると、次にどうしようかとか、どう攻めていいか分からないので、このままでいいんじゃないかとか、今回は2-1になる場面が多くて2-0から2-1、確率的にみると僕が6割取っていて、同じことを続ければ僕が取る可能性が高いと思って今までやってきた中で、単なる確率論ではなくて相手が入ってきている中では、この1ゲームだけをみれば相手が100%、僕は0%と考えをしてから、前の2ゲームは別物と考えてプレーすることが出来ました。 Q.アジア選手権で意識が変わったことは 智和:アジア選手権とか世界選手権、オリンピックはいつも以上に日の丸を背負っている気持ちになりますし、普段のポイントを稼ぐ大会とはまた違う大会なので、オリンピック後で疲れていようが結果だけが全てだと思っていたので、団体とダブルスがすごく悔しかったので、またオリンピックのようになりたくないと思いながら、シングルスだけでもという気持ちが芽生えていたので、その責任感を持ちながらプレッシャーに押しつぶされずにメダルを獲れたことはすごく成長できたかな思います。