能登半島地震 石川県内死者128人、安否不明195人 正月の団らん「なんで私がこんなことに…」 雪や冷たい雨の中、懸命の捜索活動続く
日テレNEWS NNN
能登半島地震は8日で発生から1週間。石川県内で亡くなられた方は128人となり、まだ安否の分からない方も195人います。時折、雪や冷たい雨が降る中、懸命の捜索活動が続けられました。 7日、行方不明者の捜索活動が続いていたのは穴水町の土砂崩れ現場。 その現場にいたのは寺本直之さん(52)です。 土砂に飲み込まれた住宅は妻の実家。正月に他の親族とともに妻と4人の子供たちが集まっていたのです。 これまでに21歳の二男の死亡が確認され、7日の捜索で新たに19歳の三男と15歳の長女が遺体で見つかったのです。 寺本直之さん 「一瞬のことだったから逃げる術はなかったのかなと思ったら、怖かったやろうなって」 「京弥(三男)もいない、美緒寧(長女)もいないってなって、昨日なんて駿希(二男)もいないってなんなんですか、これ」 「なんで私がこんなことにならなきゃいけないのかなって」 「この地震が悪いんですかね、地震がみんなを奪ったんですかね」 捜索活動は8日も行われる予定です。 県内最多の死者が確認されている輪島市。200棟以上が全焼した火災現場などでは雪が降り積もる中、捜索活動が行われていました。 いまだに市内のほぼ全域で断水や停電が続き、物資も足りていないといいます。 こうしたなか… 被災者が食べていたのは炊き出しのカレー。高齢者や子どもが久しぶりに温かい料理を口にしていました。 避難する子ども 「おいしい」「すっげえ豪華に感じる」 炊き出しをしたのは東日本大震災で被災した寺の関係者で、その際、石川県の寺の関係者が炊き出しをサポートしたつながりで実現したということです。