「5分あれば余裕で装着完了」話題の布製タイヤチェーン「イッセ・スノーソックス」の実力を検証 従来のチェーンとは異なる“手軽な装着性”と“収納性の良さ”を実感
布製チェーンは手軽に装着できることから人気上昇中
こうしたスタッドレスやオールシーズンの有効性は理解した上で「もっとリーズナブルに」と考えるならば「チェーン」ということになります。 オーソドックスな「金属製」から「ゴム・プラスチック製」などがあり、サイズにもよりますが「金属製」や「ゴム・プラスチック製」の非金属製チェーンには2000円台からのものも見受けられます。ただ、すべてを試したわけでもなく、あくまでも個人的な経験による感想ですが、耐久性や性能面で格安品は……、といったところが正直な感想です。 そして価格はやや高めですが、最近注目度が上がっているのは「布製滑り止め」です。その先駆けとなったのは1998年にノルウェーで誕生した「AutoSock」。コンパクトカーに多いタイヤサイズの 145 / 65R14で1万5800円からとなっています。とにかく布製は「乗り心地の良さ」や「騒音の少なさ」、さらに「装着性の良さ」によって人気となり、日本でも一部の輸入車オーナーを中心に使用する人たちが徐々に増えていました。 そして今回、テストに使用した「イッセ(ISSE)・スノーソックス」の価格は、1万3530円(クラシック)~となっています。 メーカーの「イッセ」は2003年、スペインのバルセロナ近郊で創業した布製タイヤチェーンのメーカーですが、創業前は3代続いた老舗の繊維メーカーでした。その繊維製造で培った技術を活かして繊維製タイヤチェーンの製造に乗り出し、現在ではヨーロッパを代表する布製タイヤチェーンのメーカーに成長しました。凍結路や雪道においてタイヤのグリップ性能を最適化するための特許技術を保有し、本国スペインを始め、日本やアメリカ合衆国、イギリス、中国、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、ポルトガル、ギリシャ、ニュージーランド、アルゼンチン、チリなど、世界中に展開しています。2019年から日本に本格上陸し、緊急時のお役立ちツールとして注目されています。