40代50代は「断捨離」に最適なタイミング。やめたら“もっと”幸せになる5つのこと
「思いたったときがベスト」という、断捨離の提唱者・やましたひでこさん。なかでも、40~50代はため込んできたものと向き合う最適なタイミングなのだそう。ここでは、断捨離によって自分と向き合い、一歩踏み出すためのコツや、やめる・捨てることで人生を豊かにする方法について教えてもらいました。
断捨離で“今まで背負っていた役割”を卒業できる
女性は人生のなかで何度もステージが変わり、そのたびになんらかの社会的役割を背負うことになります。40~50代は、家族や自分のライフスタイル、仕事のステージ、体調などに変化が訪れる、いわば人生の転換期。私は、“人生の地殻変動期”と呼んでいます。 後半の人生を自分らしく幸せに生きるためには、このタイミングでひとつひとつの役割を見直し、卒業していくことが必要。そのきっかけになる行動が、それらの役割にまつわる“もの”を手放すということなんです。 「なんだかいつも忙しいな、疲れているな」という人は、ぜひ住まいのなのかを見渡してみてください。きっと今までの役割を演じるためのものが、い~っぱいたまっているはず。その状態で生きていくということは、まるで、春になったのに冬のコートを着たまま暮らしているようなもの。断捨離によっていらないものをそぎ落としましょう。 ここでネックになるのが、「自分で決断するのが苦手」という人が多いこと。これまでずっと、妻や母親といった役割に縛られて生きてきたからです。いざ自由に決めていいと言われると『どうしていいのかわからない』となってしまうのです。 それを乗り越えるためにも、「断捨離」というプロセスは有効です。ものは、自分の気持ちを写し出します。「これは本当に必要?」「今の私にふさわしい?」といった自分との対話を繰り返すことで、本当の自分を取り戻していくことができるのです。さらに、捨てる・捨てないを決め、その結果を引き受ける作業が、意思決定をするトレーニングになります。 私自身、「夫の仕事の手伝いをするよき妻」の役割を卒業したのが40代、初めて自分のセミナーを開いたのは50代のときでした。断捨離すると、思いもよらないことが起きるんです! 最初は勇気がいりますが、自分自身の頭で、心で選択し、行動することで、思った以上に精神が健やかになります。ぜひ、このタイミングでものと心の断捨離をして軽装備になり、人生の新しいステージに一歩踏み出してください!