グーグル、EUに敗訴-24億ユーロ制裁金を上級審も支持
(ブルームバーグ): 米グーグルが欧州連合(EU)に科された24億ユーロ(約3800億円)の制裁金を不服として上訴していた問題で、EU司法裁判所は10日、グーグルの主張を退けた。
EUは2017年、グーグルが検索エンジンの独占的な地位を乱用して自社のショッピングサービスを優位に立たせ、競合を不利にしたとして同社に当時として過去最高の制裁金を科した。この決定をEU司法裁判所は支持した。
競争政策担当の委員として2期を全うし、退任が数週間後に迫る欧州委員会のベステアー上級副委員長は14年の就任以来、グーグルを標的にしてきた。同氏が就任後まず取った行動の一つは、前任者がやり残した事案を徹底して調査することだった。
EU競争当局がグーグルについて問題としたのは、検索の優位性だけではない。ショッピングサービスは最終的に3件となる制裁金の最初の一つで、同社に科された制裁金は合計で80億ユーロを超える。
グーグル広報はEU司法裁の判断に「失望」しているとし、EUの懸念に対する2017年に行った是正措置により他社のショッピングサービスへのクリック増加につながったと説明した。
原題:Google Loses EU Court Fight Over €2.4 Billion Antitrust Fine (2)(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Samuel Stolton