お金はどうやったらたまる? 「残ったら貯蓄へ」の「成り行き貯蓄」はNG
給与が上がっても貯蓄に回さず、趣味や外食、買い物などへ、収入が増えた分だけ使ってしまった経験はありませんか。例えば、給与が手取りで2万円増えたとすると、この2万円をそっくりそのまま貯蓄できる人はどれくらいいるでしょうか。 おそらく「2万円も増えたのだから、気になっていたレストランで少しリッチに食事をするか、洋服を買おう」など、収入が増えた分だけ使ってしまう人が多いのではないでしょうか。 この記事ではそのような心理を逆手に取り、貯蓄を殖やしていく方法と、その具体的な仕組みを紹介します。
給与から「先取り」「自動」「強制」で、お金を貯める仕組みを味方につける
リード文で紹介したように、増えたお金を使ってしまおうとするのは「パーキンソンの法則」(イギリスの政治学者が提唱)が働いているからなのです。 この法則は「支出は収入の額と一致するまで増大する」というもので、収入に応じて支出は増え、稼いだお金を全部使ってしまう傾向があることになります。 しかし、このパーキンソンの法則を逆手に取ると、最初から給与天引きなどを利用して手取りを減らせば、支出も減るということになります。つまり、収入を貯蓄分と生活分に分けるのです。具体的にいうと、生活費などを支出した後で余ったお金を貯蓄に回すのではなく、給料が入ったら真っ先に貯蓄分を取り分けてしまう方法です。 この方法を使うと確実に決まったお金を貯蓄でき、残ったお金を気にすることなく、使うことができます。「残ったら貯蓄へ」と考える「成り行き貯蓄」はNGであり、貯蓄においては「先取り貯蓄」が鉄則です。 さらに、「先取り貯蓄」をするときも、自動的に行う仕組みを活用して、忘れる前にお金をためればよいのです。預け替えるなどの面倒な作業も不要で、解約手続きなどをしないと簡単には引き出せないので、毎月貯蓄のことを意識しないまま、自然とお金がたまっていくようになります。 なお、月の貯蓄額は手取り収入の1~3割を目標としましょう。