ソニー KADOKAWAの買収を検討 エンタメ事業強化の狙い 数週間以内に成立する可能性も
ソニーグループが出版大手KADOKAWAの買収を検討していることが19日、関係者への取材で分かった。交渉は早ければ数週間以内に成立する可能性がある。KADOKAWAは出版以外にアニメやゲームなどの事業を手がけており、ソニーは注力するエンターテインメント事業を強化する狙いがあるとみられる。 関係者によると、ソニーとKADOKAWAの交渉は初期段階だという。ソニーは2024年3月末時点で、KADOKAWAの株式を約2%保有している。今後は株式を買い増す方法や買収の具体的な時期、買収後の経営体制などについて協議するとみられる。 ソニーは、24年度の経営方針の柱にアニメ事業の強化を位置付けている。グループ内には、人気アニメ「鬼滅の刃」を手がける企業を持つなど有力作品を多く抱える。家庭用ゲーム機「プレイステーション」などのゲーム事業や音楽、映画に続く収益源として育てる計画。買収後は知的財産を相互に活用し、収益の強化につなげたい考えだ。