チェジュ航空と空港運営会社を捜索、韓国機事故 音声データ作業終了
Hyunjoo Jin Jihoon Lee [ソウル 2日 ロイター] - 韓国警察は2日、乗客乗員179人が死亡したチェジュ航空のボーイング737-800型機の事故で、同航空と務安国際空港の運営会社を家宅捜索したと発表した。 全羅南道の警察は、空港運営会社、国土交通省の航空関係局の事務所、ソウルのチェジュ航空の事務所を捜索していると明らかにした。 警察当局者によると、捜査当局は、航空機の運航とメンテナンス、空港施設の運営に関する書類や資料を押収する。 また済州航空の最高経営責任者(CEO)ともう1人の出国を禁止した。過失致死罪で起訴される可能性があり、最大5年の服役または最高2000万ウォン(1万3600ドル)の罰金を科せられる可能性があるという。 チェジュ航空の幹部は記者会見で、同社は警察に協力していると述べた。 事故機のフライトデータレコーダーは若干損傷しており、米国家運輸安全委員会(NTSB)の協力を得て米国で解析を進める。 国土交通省高官はコックピットのボイスレコーダーから音声ファイルへのデータ変換作業が2日に完了したと明らかにした。この音声ファイルは事故機の最後の数分間の重要な情報を提供する可能性がある。 音声ファイルは捜査を進める上で極めて重要となるため、一般に公開するのは難しいかもしれないと述べた。 事故機が激突したコンクリート製の構造物を務安国際空港に設置した空港改修の経緯については、現時点で詳細な情報を提供できないと語った。 この構造物は航空機の着陸誘導用の「ローカライザー」と呼ばれるアンテナを支えている。同高官は全国の空港でローカライザー装置の点検を実施していると説明した。 崔相穆大統領代行は対策会議で、国内で運航されている事故機と同型機の特別検査で何らかの問題が見つかった場合、直ちに措置を講じなければならないと述べた。 また遺族を支援するために全力を尽くすよう求めた。警察に対し、事故に関する「悪意のある」メッセージや偽ニュースをソーシャルメディアに投稿する者に対して措置を取るよう指示した。