上がり2ホールの大ピンチをしのいで平田憲聖が19人抜きの16位浮上! 目指すは6位タイに終わった昨年以上の成績
上がり2ホールの大ピンチをパーでしのぐ
◆米国男子プロゴルフ ZOZOチャンピオンシップ 10月24~27日 アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉県) 7079ヤード・パー70 【動画】みんなめっちゃうれしそう! これが松山英樹&小平智&平田憲聖の現地で見せた貴重な“ファンサービス”の様子 実際の投稿です
平田憲聖が、日本の賞金ランキング首位の勢いそのままに「ZOZOチャンピオンシップ」2日目を終えて16位タイと健闘している。 日本で行われる唯一のPGAツアー競技「ZOZOチャンピオンシップ」2日目、平田は首位に6打差の1アンダー35位タイでスタート。6バーディー、2ボギーの4アンダーでプレーして通算5アンダー。首位のニコ・エチャバリア(コロンビア)とは7打差あるが、16位タイと逆転の可能性が十分にある位置に順位を上げた。
1番パー4でボギーが先行したが、3番、6番とバーディーを奪い、9番パー4をボギーとしたもののリズムよくプレーを続ける。10番、13番、15番、16番とバーディーを重ねて波に乗りかけたが、17番ではティーショットが左へ。 「フックで狙おうと思った」という第2打は右方向に抜けて林に吸い込まれるピンチに見舞われた。しかし、ラッキーなことに前方が開いていたのでここから6メートルに3オン。これを沈めてパーセーブして見せた。 18番も忙しい。ティーショットが右に出て「思ったよりも跳ねて奥に行ってしまった」という状況に。「スライスかけて出そうと思った」という第2打は、またしても別の木に当たり、今度は左の林へ入ってしまう。 第3打目では左隣の9番ホールにレイアップ。「ピンは見えていた」という残り90ヤードを2.5メートルにつけてこれまたナイスパー。「上がり3ホールがよかったですね」と静かにほほ笑んだ。 大会初出場だった昨年は「もう少し浮足立っていました。今年は、そんなに緊張せずにできました」と、一緒に回る選手が誰になるかをワクワクしながら待つほど気持ちの余裕もあった。 今季4勝して、賞金ランキング1位で乗り込んできている自信もにじむ。残り2日間について「伸ばし合いになると思うので、自分のゴルフをしてバーディーをもっと取って上位に食い込んでいければ」と目を輝かせる。 昨年は6位タイに入りPGAツアーの次戦「ワールドワイドテクノロジー選手権」でのプレーも経験。今年はそれ以上の結果を狙いつつ「(PGAツアーの選手たちから)たくさん学んでいきたい」とあくまでも貪欲だ。今季の日本ツアーを引っ張っている男から目が離せない。
小川淳子(ゴルフジャーナリスト)