【竜王戦】藤井聡太竜王「本当は新宮まで乗り通したかった」特急くろしおに乗り第5局和歌山入り
藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=22)が佐々木勇気八段(30)の挑戦を受ける、将棋の第37期竜王戦7番勝負第5局が27日、和歌山市「和歌山城ホール」で行われる。 【写真】和歌の浦の「不老橋」から干潟を眺める藤井聡太竜王(左)佐々木勇気八段 シリーズ対戦成績は2勝2敗のタイ。藤井が竜王4連覇へあと1勝に迫るか、タイトル戦初挑戦の佐々木がタイトル奪取に王手をかけるか。注目の一戦だ。 両者は26日、和歌山入り。対局会場での前日検分後、和歌山市内のホテルで前夜祭に出席した。 藤井は京都駅~新宮駅間をむすぶ、特急列車くろしおに乗車して和歌山入り。「本当は新宮まで乗り通したかったが、それは後の楽しみにしたい」と話すと、鉄道好きの“藤井ジョーク”に会場は笑いに包まれた。 佐々木も和歌山に来るのは初めて。「パンダの印象があります。勝負めし、勝負おやつも楽しみたい」。勝負おやつのパンダおやつ“4連投”があるか注目だ。 第4局は佐々木の渾身(こんしん)の研究手に完敗した藤井は「第5局から、改めて3番勝負という形になったので、盤上に気持ちを集中して、全力を尽くしたい」と決意を語った。 佐々木は「さきほど花束を渡してもらった少年から『第4局の構想がすばらしかった』」と“即席エピソード”を明かすと、会場は大爆笑。第5局へ向け「全力を尽くしたい」と意気込んだ。