何度観ても泣ける名作映画5選!
ヒューマンドラマの金字塔!『レナードの朝』
1969年、内向的で研究者肌の精神科医セイヤーがブロンクスの病院に赴任。嗜眠性脳炎で眠り続けている患者レナードに興味を抱いた彼は、その脳波に反応があることを知り、新薬を投与し続ける。やがてレナードが25年ぶりに目を覚ますという奇跡が起こった。病に奪われた時間を取り戻すように人生を謳歌する彼の姿は、セイヤーの日常にも変化をあたえる。だが、しだいに副作用がレナードの肉体をむしばみはじめ……。 舞台劇化もされたノンフィクションに基づき、医師と難病患者の交流を見つめたヒューマンドラマ。覚醒後のレナードの姿を通して、生きる幸せが謳いあげられる。一方で、そんな彼に接することで、他人との関わりを避けてきたセイヤーの“めざめ”も深い感動を呼び起こす。アカデミー賞では作品賞など3部門にノミネート。ロバート・デ・ニーロとロビン・アウィリアムズの名優共演も見逃せない。
ロマンチックファンタジーの傑作!『ゴースト/ニューヨークの幻』
恋人モリ―と同棲をはじめた矢先、暴漢によって命を奪われた銀行員サム。幽霊となって現世をさまよう彼は、自分を殺した犯人が銀行の汚職と関わっており、モリ―の身にも危険が迫っていることを知る。しかし、彼の姿は人には見えず、それを伝えるすべがない。いかがわしい商売をしている女性霊媒師に自分の存在を知らせることに成功したサムは、彼女の協力を得て、最愛の人を守ろうと奔走する。 世界中で大ヒットを飛ばしたロマンチックファンタジーの大定番。ゴーストになってもなお愛する人を守ろうとする主人公のひたむきさはもちろん、恋人に触れたくても触れ合うことのできない切なさも印象的で、ラヴストーリーとしての味わいも深い。1965年のヒット曲で、ライチャス・ブラザースの珠玉のバラード『アンチェインド・メロディ』も効果的にフィーチャーされ、情感を盛り立てる。
切ないラヴストーリーに涙する!『50回目のファーストキス』
水族館で働くプレイボーイのヘンリーはある朝、行きつけのダイナーでルーシーという女性と出会い、意気投合して翌日も会う約束を交わす。ところが、次の朝のルーシーはヘンリーとは初対面であると言って譲らない。じつは彼女は1年前の交通事故により、記憶が1日しかもたない障がいを抱えていた。それでもヘンリーは屈託のないルーシーを忘れられず、ルーシーの家族の信頼を得て、彼女に愛を語り続ける。 『ウェディング・シンガー』に続いてアダム・サンドラーとドリュー・バリモアが共演したロマンチックコメディ。お笑いの場面は多いが、根幹をなすラヴストーリーはなかなか切ない。ルーシーのためにふたりの愛の軌跡をビデオにして送るヘンリーの一途さや、自分の障がいを知ったうえで彼の想いに応えようとするルーシーの健気さ。クライマックスに向かうほど、恋心がどんどん胸に迫ってくる。同名の日本版リメイク作と見比べるのも一興。