プーチン政権批判のナワリヌイ氏、北極圏の刑務所で見つかる 支援者が明らかに
ロシア大統領選挙の告示直前の今月上旬ごろから所在がわからなくなっていた、収監中の反体制派指導者・ナワリヌイ氏について、北極圏にある刑務所にいることがわかったと、支援者が明らかにしました。 ナワリヌイ氏は、ロシア・プーチン政権を厳しく批判することで知られる反体制派指導者です。2021年にドイツからモスクワに戻った際に収監され、今年8月に「過激派団体の創設」などの罪で、さらに禁錮19年の有罪判決を受けていました。 しかし、来年3月に行われるロシア大統領選挙が告示される直前の、今月上旬ごろから収監場所がわからなくなっていました。 こうした中、ナワリヌイ氏が設立した団体「反汚職基金」のトップ・ジダノフ氏は25日、SNSに「ナワリヌイを発見した。きょう弁護士が会った」と投稿しました。 ナワリヌイ氏が見つかったのは、北極圏にある「ヤマロ・ネネツ自治管区の永久凍土地帯にあって、非常に厳しい」刑務所だということです。 大統領選挙をめぐってナワリヌイ氏は、支援団体を通じてプーチン氏の落選運動を展開していて、モスクワで設置した看板が1日で消されるなどしていました。