【まとめ】トム・クルーズ映画15選!
渡辺謙、真田広之が海外で活躍するきっかけとなったヒット作!『ラスト サムライ』
トム・クルーズがプロデュース&主演を務め、日本ロケも行われた製作費1億4000万ドルの巨費を投じたハリウッド時代劇。明治時代初期を舞台に、近代化軍隊の指導のために日本に招かれたアメリカ人士官オールグレン(トム・クルーズ)が、新政府に不満な武士たちによる反乱軍に捕らえられ、侍の誇りを学び、彼らと共に戦いに身を投じる決意をする。 メインキャストには多くの日本人俳優が起用され、西郷隆盛をモデルにした反乱軍の指導者・勝元役を渡辺謙、反乱軍随一の武芸の達人・氏尾を真田広之が演じ、双方ともにハリウッドデビューを果たした。義に厚く懐の深い勝元役の演技で渡辺謙はアカデミー助演男優賞にノミネートされ、ミュージカル『王様と私』ではブロードウェイにも進出。真田広之も本作を機に活動の拠点をハリウッドに移し、『ブレット・トレイン』や『ジョン・ウィック:コンセクエンス』などで大活躍していることはご存知の通りだ。
悪いトムを堪能するならコレ!『コラテラル』
トム・クルーズが初めて悪役を演じたことで話題になったサスペンス。証人抹殺のため、夜のLAに降り立った冷酷な殺し屋のヴィンセント(トム・クルーズ)と、彼をたまたま乗せたタクシー運転手のマックス(ジェイミー・フォックス)の一夜の攻防が描かれるのだが、古くは『ヒート』、近年では『フォードVSフェラーリ』など、男と男が対峙する作品を手がけたら天下一品のマイケル・マンがメガホンをとっただけに、本作もハードボイルドでシビれる展開。随所に散りばめられる哲学的なセリフ、夜のLAの光と闇の描写、トムやジェイミーをはじめ、マーク・ラファロやハヴィエル・バルデムなどの雄々しい面構え。すべてがかっこいい。 ヴィンセントとマックスのタクシーの中での会話やクライマックスの対決も見どころだが、中でも特にヴィンセントがマックスに言い訳的に「俺は撃っただけだ。殺したのは銃弾だ」と言うセリフが印象的。
ハリウッドへの痛烈な風刺を展開!『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』
ベトナム戦争を題材にした映画の撮影が、わがままな主演スター3人の振る舞いによって大幅に遅延。製作頓挫になりかねない状況を受けた監督は、3人らを騙して戦火のジャングルへと連行し、ゲリラ撮影を行うことに……。ベン・スティラーが製作・監督・脚本を手掛け、主演も務めたアクションコメディ。国や人種、身体性などのトピックをネタにスパイシーすぎる台詞やシーンが連打されるため、不謹慎極まりないノリになっているのだが、作品の根底にあるのはスティラー自身が身を置くハリウッドに対する痛烈な風刺。とはいえ、笑いの方向性がかなり挑発的で、劇場公開当時は特定の団体からの抗議もあった。