勝尾寺で「WHILLモビリティサービス」提供開始 新たな「参拝」の形を提案
電動車いすを提供するWHILL(東京都品川区)は26日、勝尾寺(大阪府箕面市)で免許不要の近距離モビリティーWHILLを一時利用できる「WHILLモビリティサービス」の提供を開始した。46メートルの高低差がある広大な敷地内で快適に巡礼や観光ができるアクセシビリティー環境を整えることで新たな「参拝」の形を提案する。 勝尾寺では、参拝入口から本堂まで高低差のある長距離ルートの徒歩移動が求められる。これまでスロープを設置するなどの整備も進めてきたが、すべての人にとって過ごしやすい移動環境を整えるため、WHILLモビリティサービスを採用。 車体はオムニホイールや高出力モーターなどの技術や一回転できる小回り機能を搭載した「WHILL Model C2」。3台を貸し出すが、近々4台体制にするという。利用料金は無料。 サービスを利用した人は「スムーズに移動できると感じた。坂道は気を付けて移動する必要があるが、慣れれば簡単。乗り心地もよかった」と話した。 勝尾寺の小嶋隆文副住職は「モビリティーのサービスを提供することで新しい参拝のかたちを発信できれば」と語り、WHILL日本事業部の池田朋宏上級執行役員は「参拝入口から本堂など境内をModel C2で移動することができる。移動手段として活用してほしい」と話した。
電波新聞社報道本部