大谷翔平が語った二刀流論 いつまで? 理想は? 「どちらかにせざるを得ないタイミングがもし来たとしたら…」
ドジャース・大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、オンラインでの取材に応じ、自身の「二刀流論」を語った。 今季は昨年9月に受けた右肘手術の影響で打者に専念。そんな中でもメジャー史上初の「50―50」(50本塁打&50盗塁)を達成し、54本塁打と130打点で2冠王に輝き、ワールドチャンピオンに上り詰めるなど、圧巻の活躍を見せた。 前代未聞とも言える投打の二刀流。かつては否定的な意見も多かったが、すべてを吹き飛ばして、22年には規定投球回と規定打席に到達して勝利数と本塁打数がともに2ケタに達する活躍を見せた。右肘の手術をすでに2度受け、年齢も30歳になって、来季以降は投手人生をかけるマウンドになるが「年を重ねていくにつれて、もっともっと体の違和感であったりとか技術、視力の低下であったりとか、ということは訪れる想定ではいないといけないと思う。そこを想定しつつかたや、今できるパフォーマンスをしっかり上げていきたいというのはもちろんある。自分の中では二刀流というのを今までやってきて、長く続けたいという思いはある。ただ、どちらかにせざるを得ないタイミングがもし来たとしたら、どちらにしても対応できる準備というのをしっかりしておく必要があるのかなと思いますね。年齢的にたとえば35を過ぎたあたりで、3回目の(右肘)手術をして、復帰に1年かけてという領域に入っていくのが、正しい選択になのかどうかはそのときの自分のコンディショニングにもよると思うので、現実的に見れば、やはり(右肘手術は)2回目くらいまでが投手としては理想なのかなと思っています」と二刀流への思い、二刀流断念の可能性にまで言及した。 来季以降も二刀流へのこだわりはもちろん衰えていない。「今までDHと先発でやってきたので、もちろんその想定では行きますし、ただどういう風に投げていくかというのは、そのときのメンバーだったり配置によって変わってはくる。ただチームが勝つ、ポストシーズンを見据えながら、今年みたいに最後に勝つことを想定しながらシーズン中はより組み立てていく必要がある。そこを見据えながら、チームと相談しながら、デザインしていくのが理想なのかなと思っている。ベースとなるのは21年から23年くらいの、どちらも規定に近いくらい出場するのが理想ではあると思うので、臨機応変に対応できたらなと思っています」と意欲を示していた。
報知新聞社