《売春家族の実行役に懲役20年の判決》いじめ、貧乏、ネグレクト…「女帝」に従えた「義理の弟」(26歳)の壮絶半生「毎日同じTシャツ短パンで奇行が目立ってた」残された家族は記者の直撃に…
昨年4月、宮城県柴田町の住宅の玄関で村上隆一さん(当時54歳)が腰から血を流して死亡していた事件は、発生から4カ月が経ち、衝撃的な結末を迎えた。 【マンガ】「一緒にお風呂入ろ」母の再婚相手から性的虐待を受けた女性の「罪悪感」 殺人などの疑いで逮捕されたのは、隆一さんの長男の妻・敦子被告(48歳)と、隆一さんの次男・直哉被告(26歳)。敦子被告は「霊媒師JUN」という架空の人物に成りすまし、直哉被告をマインドコントロールして隆一さんの殺害を仕向けたとしている。 一家を支配した「女帝」に駒のように扱われ、挙句の果てには実父・隆一さんを殺害するという取り返しのつかない罪を犯してしまった直哉被告とは、いったいどのような人物なのか。現地で取材を進めるうちに、その壮絶な半生が明らかになった。 前回記事『売春家族「女帝」の祖母が激白「コーチから虐められ失禁」「保険金詐欺で前科者」田舎の少女が「美人局のドン」に成り果てるまで《懲役28年の判決》』から続く。
小学校時代は友達の多い「陽キャ」
村上敦子被告(48歳)と直哉被告(26歳)は、昨年4月に柴田町の住宅の玄関先で村上隆一さん(当時54歳)を刺身包丁で刺して殺害した罪に問われている。2人はすでに美人局などの詐欺の疑いで有罪判決を受けているが、その後の裁判で判明したのは、2人の異様ともいえる”主従関係”だった。全国紙社会部記者はこう解説する。 「11月5日から始まった裁判で検察は、美人局の発覚を恐れた敦子被告が、『霊媒師JUN』という架空の人物に成りすまして、直哉被告にLINEで『隆一さんを殺害しなければ愛する敦子が呪われて死んでしまう』などと殺害の指示をしたと主張しています。 その一方で、敦子被告は『(直哉被告と)共謀もしていないし殺してもいません』と否定。さらに直哉被告も『霊媒師JUNは敦子ではないし、あくまで助言してくれただけで殺害は自分で決意した』と発言しており、敦子被告を庇うような姿勢を貫いていました」 11月25日、仙台地裁は敦子被告の殺人への関与を認め、敦子被告に懲役28年、直哉被告に懲役20年の判決を言い渡した。美人局という名のファミリービジネスを一代で築き上げ、村上家の「ボス」に君臨していた敦子被告は、いかにして直哉被告を洗脳し、自分の「駒」として隆一さんを殺害させたのかーー。 1998年、直哉被告は村上家の次男として、柴田町内の工場に勤める父・隆一さんと母のもとに生まれた。その後、直哉被告が幼いころに大河原町の一軒家に転居してきた一家は、「周囲とあまり交流しようとしない家庭で、関わることもなかった」(近隣住民)との評判だった。 だが、直哉被告自身は小学校時代は「陽キャ」として知られていたようだ。同級生は当時をこう振り返る。 「直哉は明るい存在でクラスの輪の中心にいるタイプでしたね。男女分け隔てなく絡んでくるし、休み時間になると仲のいい男子グループでサッカーしたり鬼ごっこしたりして遊んでました。ただ、直哉はとにかく単純なヤツだったので『いじられキャラ』でもあった。だから人気者ではあったけど、クラスのカーストでいったら低い方でした」
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