海外ではいまだ大人気!! でも……[日本人]のお口には合わなかったらしい名車5選
■中国でバカ売れの日産・シルフィがめちゃくちゃカッコいい!
2012年12月に発売を開始したシルフィは日本やアメリカといった主要市場だけでなく、中国、タイ、中南米といった新興市場を含めた世界約120ヵ国で販売されたグローバルセダン。 洗練された美しいデザインとクラスを超えた高い快適性を特徴としたシルフィ。 パワートレーンも新開発の1.8LエンジンのMR18DEと副変速機付のエクストロニックCVTを採用して力強くてスムーズな走りを身上としていたが、"乗ってみたいか?"と問われれば……おじさん臭が漂う見た目もあって、お世辞にも"はい"とは言い難いモデルであった。 その後、2015年1月には専用16インチ切削光輝アルミホイールや本革シートと専用合皮ドアトリムなどを採用した特別仕様車のGルグラン、同年8月には専用デザインのエアロパーツや16インチ切削光輝アルミホイールなどを装備してスポーティ感を高めた特別仕車のSツーリングを発売したものの起爆剤とはならず、2021年10月に国内での販売が終了した。 しかし、海外では根強い人気を誇っていたシルフィ。上海モーターショー2019において、最新のニッサン インテリジェント モビリティ技術を搭載した新型が世界初公開され、同年7月に中国での販売を開始した。 その内容を見てみるとスポーティかつ低い重心が目を惹く流線形のエクステリアデザイン、日産デザインを象徴するVモーショングリル、最新のHR16DE型エンジンとエクストロニックCVTの組み合わせなど、どれをとってもカッコいいったらありゃしない。 このパッケージだったら、中国市場で2020年からセダン市場で3年連続販売台数ナンバーワンを維持し、2022年度の販売台数も42万台以上に達するのもナットク!日本でも売ればいいのに……。
■世界一にも輝いたホンダのCR-Vだけに今夏の復活は当然でしょ!
"Comfortable Runabout Vehicle"の頭文字を取った車名のとおり、生活のあらゆるシーンを快適かつ自由に走り回る移動体を目指して1995年に誕生したCR-V。 セダンの快適性にミニバンのユーティリティ、さらには高い機動性を併せ持つSUVは北米や欧州、アジアなど、世界各国で販売されるグローバルカーとしても人気を集め、2016年にSUV世界販売台数ナンバーワンを達成するとともに各国で数々の栄誉ある賞を獲得。 もちろん、日本においてもその人気は高かったが、先述のように世界各国の評価を鑑みると"もっと売れてもよかったのでは?"と思わずにはいられない1台ではないだろうか。 北米では現在も販売が継続されているCR-Vだが、国内では2022年11月のZR-V発表を受けて2022年12月に販売が終了。 その最終モデルは2018年8月にガソリンモデルが先行で発売されたが、発売から約1カ月後の累計受注台数は5000台を超え、月間販売計画(販売計画1200台/月)の4倍以上となる好調な立ち上がりを示した。 好調な立ち上がりを示した要因となったのはSUVならではの力強く頼もしい走破性を想起させる外観デザイン 、全グレードに標準装備した先進の安全運転支援システム、高い質感と使い勝手のよさを追求したインテリア、低燃費と力強い走りの両立、広くて快適な居住空間など枚挙に暇がない。 また、7人乗りの3列シート仕様も設定されていたことからミニバンから乗り換える子育てファミリー層からも支持を得ていた。 そんなCR-Vが2024年夏、水素を充填して走るFCEV(燃料電池自動車)にAC充電機能をプラスしたe:FCEVとして復活。ホンダがゼネラルモーターズ(GM)と共同開発した燃料電池システムを搭載した次期CR-Vの動向にも注目を。