「タクシー」に乗ったら道を間違えられた! いつもより「2000円以上」余計にかかったけど、差額分は返金してもらえる? 対応について解説
タクシーに乗っていつもの目的地へ向かう途中、運転手が道を間違えたと感じた経験はありませんか? その結果、いつもより料金が高くなり、不満を抱いたまま料金を支払い、降車したという人もいるかもしれません。 「運転手のミスが原因なら、間違いによって余計にかかった分を返してもらえるのでは?」と考えるのは当然ですが、実際にはどうなのでしょうか。本記事で解説します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
運転手の責任であれば差額分を払う必要はない
タクシー運転手が道を間違えて遠回りとなり、通常よりも大幅に料金が高くなった場合、本来(道を間違えなかった場合)の料金との差額は支払わないで良いと考えられます。 根拠となるのは、国土交通省が定める「一般乗用旅客自動車運送事業標準運送約款」で、第8条に「当社は、その運送に関し旅客が受けた損害を賠償する責に任じます。ただし、当社及び当社の係員が運送に関し注意を怠らなかったことを証明したときは、この限りではありません」と明記されているからです。 つまり、運転手が「注意を怠らなかったこと」を証明できない場合、タクシー会社が賠償責任を負うことになります。乗務員の不勉強であるにもかかわらずナビを使ったり調べたりをしなかった場合や、不注意で曲がる交差点を間違った場合などは、差額分を賠償してもらえる可能性が高いのです。 ただし、運転手がその場で返金の判断を下すことが難しいケースもあります。このような場合、最終的な対応はタクシー会社が行うため、納得できないからといってその場で料金を支払わないという行動は避けるべきです。支払いを拒否すると、無賃乗車とみなされるリスクが生じます。 こうした状況に陥ったときには、いったんメーター通りの料金を支払い、領収証を必ず受け取るようにしましょう。その際、経路や運転手とのやりとりを記録しておくことも大切です。タクシー会社に正確な情報を伝えることが、スムーズなやり取りにつながります。
料金がいつも一緒とは限らない
タクシー料金は、全く同じ経路を通ったからといって、必ずしもいつも一緒とは限りません。また、最近ではスマホアプリを使って目的地までのタクシー料金を調べられますが、あくまでも目安であることに注意が必要です。 タクシー料金には時間距離併用制運賃が採用されています。これは、走行距離に応じて計算される距離制運賃に、一定速度(時速10キロメートル)以下の走行速度になった場合の時間に応じた時間制運賃が加算される仕組みです。 全く同じ経路を走った場合でも、渋滞で目的地に到着するまでに時間がかかると料金が上がります。また、交通規制や道路工事などの影響で遠回りを余儀なくされるケースも少なくないでしょう。 これらの状況は、運転手が注意を怠らなかったとしても避けられません。したがって、アプリの見積もり料金や普段の利用時と比べて料金が高くなった場合でも、メーター通りの料金支払いが必要です。
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