【40代、50代・リンパケアでずっときれい&ずっと健康】横隔膜を緩めることが、リンパケアの第一歩!
特に最初に行いたいのが、横隔膜を緩めることです!
「上半身と下半身を隔てている横隔膜、実はこれも筋肉です。胸郭の下部にありドーム状をしています。これが上下することで、胸腔内の圧力が変化して、肺が膨らんだり縮んだりして呼吸をしています。 特に毎日、デスクワークなどで前かがみの姿勢をしていると、呼吸も浅くなり、横隔膜の動きも悪くなっています。まずはここを柔軟にすることで、深い呼吸をして酸素を取り込みやすくします」
下半身を揺すると、その振動で横隔膜が緩む
横隔膜を緩める…と聞いても、どうやって? と思ってしまう。その方法は、太ももと股関節を片脚ずつユラユラさせて緩めること! ※慣れてきたら両脚同時に行ってもOK。
【1】 横になり、右手を右股関節に、左手を右肋骨の下あたりに当てる。膝から股関節のあたりを意識して、左右にユラユラと揺らす。 「股関節下から横隔膜をつなぐように大腰筋が走っています。そのため、太ももから股関節をユラユラ動かすことで、その振動が横隔膜まで伝わり、効果的に緩めることができます。右股関節と右肋骨の下あたりに手を当てるのは、その部分の筋肉に意識を向けるためです」
【2】 右脚の足先→ふくらはぎ→太もも→お尻→腰と、下から順番にギューッと絞り上げるようなイメージで力を入れて4秒キープ。次に一気に脱力する。
【3】 右足のかかとを床につけたまま膝を軽く曲げて、続いてストンと落として、骨に適度な振動を与える。これにより横隔膜にも振動が伝わる。下半身をリラックスした状態で行うのがポイント。
\アフターチェック!/ 1~3のケアをひと通り右脚だけやったあと、脚を上げたり、膝を胸に引き寄せたりしてみて。行ったほうの脚はポカポカ温かくなったり、軽くなって動きやすくなっていないだろうか? あまり感じない場合は1~3を何回か繰り返して。軽く感じたら、左脚を行う。 ※腰痛のある人は無理をしないでください。 「足・脚が軽く感じたり、横隔膜の位置を軽く押してみて柔らかくなって肋骨の下に手が入りやすくなっていたらOK。一日の体の緊張をほぐすケアとして、または体を動かす前の準備運動として行うといいでしょう」
【教えてくれたのは】 木村友泉さん リンパケアマスター・薬剤師。 LHJ(Life &Health Joy)代表。薬剤師として勤務するかたわら、リンパケアのインストラクターに。体に負担がなく、効果的な美容・健康法であるリンパケアの普及に取り組んでいる。テレビ、ラジオ、講演などで活躍。著書に『60歳からのリンパケア入門』(宝島社)、『1日10分でどんどん若返る! 一生使える若返りリンパケア』(三空出版)など多数。 撮影/フルフォード海 イラスト/内藤しなこ 取材・原文/山村浩子