【エリザベス女王杯】全頭診断したらレガレイラの舞台適性がヤバかった/坂上明大の重賞血統査定
ライラック
4代母スカーレツトインクに遡る名牝系に属し、3/4同血の兄には2019年札幌2歳S勝ち馬ブラックホールがいます。オルフェーヴル産駒の本馬もノーザンテーストの5・4×4が特徴的な小柄な牝馬で、3歳時には重馬場の阪神・エリザベス女王杯で2着と好走しています。また、昨年の京都・エリザベス女王杯でも0.3秒差の4着。重い馬場になれば、さらに好走の可能性は上がりそうです。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
ラヴェル
母サンブルエミューズは2013年フェアリーS3着馬で、本馬のきょうだいにはナミュール(2023年マイルCS)やアルセナール(2024年クイーンC2着)、ヴェスターヴァルト(2020年ファルコンS3着)がいます。本馬はキタサンブラックを父に配し、サンデーサイレンスを3×3でインブリード。今回も気性面の危うさが課題となりそうです。 適性評価:★★★ 素質評価:★★★
ルージュリナージュ
4代母フェアリードールに遡る名牝系ですが、ビーポジティブのラインからは2011年京都2歳Sのトリップぐらいしか出ていません。ただ、ディープインパクト系スピルバーグ産駒の本馬はサンデーサイレンスの3×4、Sadler's Wells≒Nureyevの4×6・5など日欧米混血のバランスの取れた好配合で、道中で脚をタメられれば末脚を爆発させられるタイプ。京都芝2200mのエリザベス女王杯は日本のGⅠの中で最も合いそうなレースです。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★
レガレイラ
3代母ウインドインハーヘアに遡る名牝系に属し、母母ランズエッジは名馬ディープインパクトの3/4同血の妹。さらに、母ロカはアーバンシックの母であるエッジースタイルの全姉であり、本馬はアーバンシックと同じスワーヴリチャードの産駒でもあります。つまり、本馬とアーバンシックは血統構成が酷似しており、両馬とも不器用ではあるものの末脚の爆発力は素晴らしい素質馬です。さらに、本馬は前走馬体重468kgの中長距離馬。京都芝2200mでの末脚勝負は大得意でしょう。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★★
坂上 明大