初めての4WD! 初めてのハイブリッド! 初物尽くしの「シボレー・コルベットE-Ray」をキーマンが語る
目指したのは究極のGT
「シボレー・コルベット」の新たなハイパフォーマンスモデル「E-Ray」が、いよいよ日本に上陸。富士スピードウェイで行われたファンイベント「CHEVROLET FUN DAY 2024」で、実車が本邦初公開された。 【写真】シボレー・コルベットE-Rayの外装・内装を詳しくチェックする(57枚) 伝統の6.2リッターV8エンジンで後輪を、先進の電動パワートレインで前輪を駆動するハイブリッドのコルベットは、どのようなマシンとなっているのか? 他のハイパフォーマンスモデルとのキャラクターの違いは? ゼネラルモーターズ・ジャパンの上原慶昭プロダクト&パブリックポリシー ディレクターに、詳しい話をうかがった。 ========== ――コルベット史上初の4WD、初のハイブリッドということで、E-Rayは過去にないモデルとなっていると思います。まずは、これがどういうクルマなのかをあらためて説明してもらえますか? またコルベットのハイパフォーマンスモデルというと、すでに「Z06」があって、価格もそう離れていません(E-Ray:2350万円、Z06:2500万円)。両車にはどんな違いがあるのでしょう。 上原慶昭氏(以下、上原):端的に言うと、E-Rayについては「一番いいGTをつくろう」という狙いでつくられたクルマです。Z06はサーキットをガンガン走らせるためのモデルで、実際にレースカーである「C8.R」や「GT3」の公道版みたいなものなんですね。ですから、両車はちょっと狙いが違うんです。 E-Rayは電動四駆でパワーも上がっていて(システム最高出力664PS)、0-60mph(0-96km/h)加速も2.5秒と歴代コルベットで最速です。モーターの特性もあってアクセルレスポンスも速い。そうした特徴も持っているのですが、いっぽう直線では、できるだけフロントの駆動を生かして走るなど、そういうこともしたりしています。 ――プレゼンテーションのムービーでは、雪道も走っていましたね。オールラウンド性をアピールするコルベットというのも、このE-Rayが初めてな気がします。