初めての4WD! 初めてのハイブリッド! 初物尽くしの「シボレー・コルベットE-Ray」をキーマンが語る
乗れば乗るほど面白い!
――日本に来るクルマの仕様は、アメリカのものとすべて一緒ですか? Z06のときは騒音規制の関係で、パワーダウンを強いられてしまいましたが……。 上原:基本的には同じです。日本に持ってくるのは当然、全部右ハンドルになりますけど。装備グレードについては、アメリカではいくつかの仕様が選べるのですが、日本のものは最上級の「3LZ」にしました。 ――日本仕様ではミシュランのスポーツタイヤとか、専用制御の電制ダンパーがセットになった「ZERパフォーマンスパッケージ」も標準装備ですよね。カーボンブレーキだって最初から付いているし。……最近の為替事情やライバル車種のお値段を思うと、「こりゃかなり頑張ったな」という印象なのですが。 上原:頑張らせていただきました(笑)。もともとZ06との兼ね合いもあるので、それを超えた価格設定をするのは難しかったのですが。 ――日本では先行販売のE-Rayが年内に納車開始ですよね? 以前はずいぶんバックオーダーがあったと思うのですが、コルベットの納車待ちは解消されているんですか? 上原:ベースモデルはだいぶ解消されています。というのも、ボーリンググリーン(コルベットの組立工場)の生産体制を大幅に強化したんですよ。これまではだいたい年産3万台だったのですが、2023年は5万3000台以上を出荷できました。また日本仕様に関していえば、やはり右ハンドル車の生産に制約があったんですけど、それもずいぶん頑張ってもらって、数を増やしてもらいました。今はかなり供給がスムーズになっています。それでもZ06はお待たせしてしまっていますし、E-Rayについても「ではすぐに!」とはいかないのが心苦しいのですが。 ――上原さんは、もう乗られたんですか? 上原:はい。2000kmぐらい乗ったんですけれども、乗れば乗るほど楽しさが感じられる、そういうクルマになっています。6.2リッターV8エンジンだけでも十分にパワーがあって面白いんですが、それに加えて、ものすごくうまくフロントのトルクを足してくれる。気持ちよくコーナーをダッ! と駆けると、うまくフロントのモーターがパワーを出してくれて、それが非常に絶妙な気持ちよさ与えてくれるんです。ぜひ皆さまにも、そういう走りをお試しいただきたいと思います。 (文=webCG堀田剛資<webCG”Happy”Hotta>/写真=webCG堀田剛資<webCG”Happy”Hotta>、ゼネラルモーターズ/編集=堀田剛資)
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