「50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A」白髪は予防できる? 黒髪は復活できる? 40代、50代女性の白髪悩みを解決の鍵、それは「〇〇ケア」!
「酸化した皮脂」はダメージが大きい。優しく洗って清潔に
セトッチ:「毛包幹細胞」は白髪予防のカギを握っているのですね。しかも、今後気になってくるであろう、薄毛の対策にも関与しているということですから、これは、美髪を目指す私たちとしては、しっかりケアしなければ! 毛包幹細胞を正常に保つために気をつけることはありますか? 大正製薬 谷:毛包幹細胞は頭皮と毛根の間にあります。頭皮ケアをしっかりと行って、頭皮環境を良好に保つことがとても大切だと考えます。 セトッチ:毛包幹細胞のダメージになるものって、どんなものがありますか? 大正製薬 廣岡:これは私が説明しますね。いろいろありますが、まず、気をつけたいのは「酸化した皮脂」です。皮脂は、頭皮を外からのダメージから守る働きや、水分を保つ役割を持っているので、一概に悪いものではなく、ある程度は必要なものです。 でも、それが毛穴に詰まった状態で長く放置されていると、毛根にあるさまざまな細胞のダメージになりますので要注意です。特に、酸化した皮脂が頭皮に与えるダメージは大きいです。適切に洗髪して、毛穴に詰まった汚れとともに取り除きましょう。 セトッチ:皮脂が酸化するのはなぜですか? 大正製薬 廣岡:おもに紫外線の影響です。頭皮に紫外線が当たると皮脂の酸化が進み、毛根の炎症につながります。また、蒸れた状態が長時間続くのもあまりよくありません。 セトッチ:うーん難しい。頭皮に直射日光を当てたくないので帽子をかぶるのがいいのかなと思いましたが、暑い日に帽子をかぶっていると、かなりムシムシしてきて、汗もかきます。悩ましい。 大正製薬 廣岡:そうですね。日差しはできるだけ避けたほうがよいので、帽子をかぶるのは紫外線対策として効果的ですが、汗をかいたり汚れがついたりするのは日常生活では避けられないことですよね。長時間かぶりっぱなしではなく、適度に脱いで風を通すこと、また、適切に洗髪して、汚れが頭皮に残らないよう、落とすことを心がけるとよいと思います。 セトッチ:頭皮のダメージを避けるために、洗髪の際に気をつけるのはどんなことでしょうか? 大正製薬 廣岡:まずは、頭皮を傷つけないように爪を立てず、指の腹で優しく洗うことですね。あとは、シャンプーやコンディショナーを頭皮に残さないよう、きちんとすすぐようにしましょう。頭皮をケアする成分を配合しているシャンプーもあるので、そういったものを選ぶというのもひとつの方法です。 セトッチ:シャンプーやコンディショナーもいろいろな商品が出ていて、これもまた選ぶのが難しいんですよね~。 大正製薬 廣岡:年齢を重ねてくると、乾燥が気になるという方も多いですよね。乾燥も頭皮にとっては大きなダメージになります。パサつきやすい人、乾燥が気になる人は、洗浄力があまり高くない、皮脂を落としすぎないものを選ぶとよいと思います。 例えば、アミノ酸系シャンプーと呼ばれる、汚れを落とす成分である「界面活性剤」としてアミノ酸系のものを使用しているシャンプーを、使用するとよいと思います。適度な洗浄力がありながら、頭皮への刺激が少ないものが多いのが特徴です。保湿成分を配合したものもあります。
【関連記事】
- 「50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A」どんどん増える!染めてもすぐ伸びる! 40代、50代を悩ます白髪、その正体は意外にも〇〇な髪だった
- 「50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A」テクニック不要、自宅で洗髪のたびに自然な髪色に!? そんなワガママがかなうのが大注目されているカラートリートメント
- 「50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A」ヘアカラー後気になる褪色、ダメージ、チラ見え白髪… 次に染めるまで、美髪をキープするためのシャンプー選び、中継ぎヘアカラーテクをご紹介!
- 人気美容師・白髪知らずの杉山由夏さん(42)の髪育方法とは/朝晩のブラッシングで頭皮の血流を促します
- 【髪の衰えを感じる40代・50代に】楽で効果的な頭皮マッサージの方法は?/髪のプロ、伊熊奈美さんに聞く「大人の髪育」