クレーマーを一発撃退 魔法の言葉は「ご連絡先を教えて下さい」 企業のカスハラ対策あれこれ
顧客が企業に対して理不尽なクレームをつけたり、威圧的な行動や侮蔑的な言動をしたりする行為「カスタマーハラスメント」。企業側もカスハラ防止のため、さまざまな取り組みを始めており、コンビニやスーパーなど、暮らしに身近な店舗の「接客の現場」でも対策が広がっています。 【漫画】クレームに対応したスタッフには慰労金も…今ではクレーマーが待ち遠しくなるほど!?(全編を読む)
立入り禁止のチェーンとプラスチック防護板
Aさん(関西在住、30代、主婦)が最近「あれはいいカスハラ対策だな」と感じたのが、近所のスーパーのサービスカウンターの入り口に付けられた「立ち入り禁止」の看板と黄色いチェーン、それから銀行にカウンターにあるようなプラスチックの防護板です。 そのスーパーでは昔から「モンスタークレーマー」がレジやサービスカウンターで大声出したり、従業員に掴みかかったり、殴りかかる真似をするなどのトラブルが年に数回あり、パトカーが出動しているのを見たこともあったそうです。 「やっぱり、物理的に距離があるのって大事ですよね。それが付けられてから、従業員さんがクレームにきっぱり対応している感じがしますし、難癖をつける客も減った気がします」 確かに、暴行など重大な事件に従業員が巻き込まれるのを防止する姿勢があるお店のほうが、安心ですね!
防犯カメラの設置位置がポイント!
カフェを経営しているBさん(関西在住、40代、カフェ経営)は、ここ1年ほど理不尽なクレームをつけてくるお客様に悩まされてきました。 「珈琲が冷めていたんだけど!?」 「お釣りの千円札が皺だらけなんて失礼!!」 「今日は急いでいるのに遅い!」 大声で怒鳴るため、他のお客様もビックリしてしまうし、何よりどんどんエスカレートしてくのでは……と不安になったBさんは、防犯カメラを導入することにしました。 親戚のお店で防犯カメラをわかりやすく設置したところ、明らかにカスハラが減ったよという言葉に半信半疑でレジの正面にカメラを設置、モニターも見やすく配置しました。 設置した直後に来店したクレーマーはカメラを一目見て嫌な顔。その後クレームは時々言うものの、録音を気にしてか大声を出さなくなったそうです。