アムステルダム、3日間デモ禁止 イスラエル人サッカー観客襲撃で
Anthony Deutsch Bart H. Meijer [アムステルダム 8日 ロイター] - オランダのアムステルダムで7日夜、イスラエル人のサッカーファンが襲撃される事件が起きたことを受け、アムステルダム市は8日から3日間、デモを禁止する措置を取った。 市は警察に緊急事態が発生した際の捜索権限を与え、市内の警備を強化している。 アムステルダムでは9日、ユダヤ人記念碑で1938年11月9─10日に起きたナチスによるユダヤ人迫害事件「水晶の夜」を追悼する式典が予定されている。 警察によると、イスラエルのサッカーチーム「マカビ・テルアビブ」のサポーターが7日の試合の応援のためにアムステルダムを訪れる前から、複数の事件が発生していた。 米国のバイデン大統領は8日、同襲撃事件は「ユダヤ人が迫害された歴史の暗い時代を想起させる」とし、卑劣な行為だと非難。国連のグテレス事務総長も、アムステルダムで発生した暴力事件に衝撃を受けたと語った。 イスラエルのヘルツォグ大統領はオランダのウィレムアレクサンダー国王と話し、国王が「深い恐怖とショック」を表明したと述べた。 反イスラムを掲げる、オランダの極右・自由党(PVV)のウィルダース党首は「犯罪的なイスラム教徒」を非難し、国外追放すべきだとXに投稿した。